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2010.03.15 明治の顕官
司馬さんの作品を勧める時、先ずは「竜馬がゆく」を紹介します。
時代の流れとしては次に「翔ぶが如く」、そして最後は「坂の上の雲」
と幕末から明治という時代を追って行くのが順当でしょう。

司馬さんの作品を読んでいると、度々出てくる記述があります。
爵位を得て栄達をした明治の顕官たちが、夜毎にふと後ろめたい気持ちになる時がある。
それは今の自分の政府における立場は、幾多の志士たちの犠牲の上に成り立っている
ということから来ているものであると。

昨年末に放映された「坂の上の雲」においても、加藤剛さん扮するところの伊藤博文が
ある夜、高杉晋作に怒られている夢を見てうなされる場面が出てきました。
これが先ほどの司馬さんの記述を映像化した結果だと思います。
大河ドラマの醍醐味は、こういう風に小説家の言葉を映像によって表現してくれる
ところではないでしょうか。

坂本竜馬や西郷・大久保、さらには高杉晋作や大村益次郎を含めて、
維新の回天を成し遂げた偉人たちはことごとく生を全うすることなく倒れてしまいます。
たまたま最前線に立たなかったため運良く生き残り、明治政府の中枢になる人もいます。
それらの代表が伊藤博文や山県有朋でしょう。
比べてみると、やっぱり生き残り組では大河の主役になれるような人はいませんね。
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