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2013
08.13

そしていよいよ京・三条大橋へ!

Category: 東海道53次
最終日はいよいよ京・三条大橋へ向かいます。
こちらは宿泊した「滋賀県青年会館アープしが」です。「アープ」とは「水の神」とのこと。
立派な公共の宿で、部屋は普通のホテルより広くて居心地はとてもよかった。
夏休みの直前でしたので、宿泊客はなんと私一人でした。
写真の左手の食堂で朝食をいただきましたが、一人でしたので上品そうな給仕のご婦人相手に旅談義を咲かせていたら、出立がいつもよりゆっくりになってしまいました。
それでも昼ごろには京都に着くことでしょう。
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昨日の義仲寺(ぎちゅうじ)の辺りから東海道をたどりますが、もう1度琵琶湖を見たくなりました。
琵琶湖に面した常夜燈、それと左手には比叡山が見えます。
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まだまだ古い町並を残す大津の中心街を抜けて行きます。
高層のマンションなんかも1階部分は和風に作られていました。
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通りの隅にひっそりと「大津事件」(ロシア皇太子ニコライが警備の巡査に斬られて負傷した事件)の石碑がありました。
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東海道は京阪電車にぶつかるところで左折し、一路京都へ向う道になります。
途中、右手には百人一首で有名な蝉丸ゆかりの神社が続きます。
蝉丸神社は下社もありましたが、こちらの上社の方が大きいようです。
「これやこの 行くも帰るも分かれつつ 知るも知らぬも逢坂の関」という和歌を詠んだ蝉丸は、この辺りに住んでいたそうです。
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こちらがその「逢坂の関」であります。
古代における「不破の関」と「鈴鹿の関」に続く京を守る3つ目の関だったそうです。
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逢坂の関を過ぎて山科の追分に入ると寺の境内に「車石」が展示してありました。
江戸時代に牛車で京への坂を登る際に、石で轍を造り車を引き易くした名残であります。
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上の「車石」が展示してあった閑栖寺(かんせいじ)というところです。なんとなく南蛮風ですね。
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山科から京へはまだまだ一山越えそうな風景です。東海道らしい一本道が続きます。
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「徳林庵」という六角堂がありました。
オジさんがポンプで井戸水を汲んで水を撒いていました。話しかけて井戸水に触れたらとても冷たくて爽やかでした。
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山科を過ぎ、天智天皇陵のところから車が行き交う三条通りを離れ、山道へ入って行きます。
本当にこの道でいいのか不安になるように、どんどん山の中へ向かって行きます。
とりあえずガイドブックの表示を信じて進みます。
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そして再び三条通りに合流しました。ホッ!
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合流地点の左手には例の「車石」のサンプルが数台展示してありました。
なーるほど、こういう風に荷車を引いていたのですね。
さあて三条大橋までは、この道を行けばあと3kmほどで着きます。
時間は丁度正午。着いてからの昼飯はどこにしようかな、などと考えていましたがね。
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蹴上の浄水場を過ぎて、京都の街中に入ってきました。
交差点で信号待ちをしていたら、右手に赤い鳥居が見えています。平安神宮の鳥居でしょう。
三条大橋はもうすぐです。
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ところが信号待ちをしている間に、どうも気になることが・・・。
信号の手前でチラッと見たこの店のことが気になって戻ってきました。
すると女将が笑顔で迎え入れてくれました。
カレイの一夜干に6品のおかずとコーヒーが付いて1000円という破格の値段に吸い込まれるように入店しました。
多分、今までの旅の経験が「これを逃したら他に食べるところはない!」と言っていたのでしょう。

やっぱりカンは当たりましたね。6品のおかずがどれも満足できる料亭の味でした。
「横浜から歩いて三条大橋に向っていて、普通なら着いてから食事なのに吸い込まれるようにこの店に入ってしまった。」と言ったら、女将や息子さんの板前さんまで出てきて歓待してくれました。
今までの旅の話をしていたら、お代わりのアイスコーヒーまで出て1時間も長居してしまいました。
帰りには次回もどうぞと名刺までいただいた京都・東山の「竹泉」さんでした。
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到着直前に昼食をとるハプニングがありましたが、残り1kmを15分くらい歩いて三条大橋へゴールインです。
出迎えは誰もいませんが、三条大橋の擬宝珠(ぎぼうしゅ)のみが暖かく迎えてくれます。
長かった約500kmの旅の終点であります。
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陽も高く時間もあるので、まだ行ったことのない銀閣寺へ寄ってみました。
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初めて見る「銀閣」であります。
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その後は疎水沿いの「哲学の道」を南禅寺方面へ歩いてみました。
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そして大きな南禅寺の山門を見上げて、先ほど三条通で通り過ぎた地下鉄「蹴上」駅から京都駅に向いました。
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この日の夕方、新幹線で京都駅を立ち僅か2時間後には横浜に戻ってきました。
トータルで20日間もかかった「東海道53次の旅」が新幹線ではアッという間です。

しかし、この20日間に経験できた53次の人々との交流は2本の足で歩くことでこそ出来たことです。
苦しかった箱根の山越え、蒲原や興津で味わった人情、そして土山で受けた会う人全員の挨拶、どれもこれもいい思い出となりました。
全てを自分で判断する一人旅で53次を踏破するということは、大げさに言えば今までの人生感を試されるような旅でもありました。
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コメント
 こんばんは。東海道踏破、お疲れ様でした。
 今年の酷暑のなか、達成感もひとしおだと思います。
 私も死ぬまでに、一度歩き通してみたいと思いました。
 史跡だけでなく、見知らぬ人たちとの出会いもよかったですね。
A☆六文銭dot 2013.09.14 23:01 | 編集
コメントありがとうございます。
人生最高の旅路と言っていいような体験でした。
こんな毎日がドラマのような経験はそうそうありません。

通しでなくても一部抜粋もありです。おススメは
①蒲原~由比~興津
②亀山~関~坂下~土山
③小田原~箱根~三島

②と③はどちらも山越えがありますから、平地の①が万人向けですね。
柴 銑次郎dot 2013.09.15 10:14 | 編集
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