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2013
04.20

滝山城(八王子)

Category: 城めぐり
戦国大名の城を読む」(著:萩原さちこ)
という本に触発され、後北条氏の築城術の最高傑作であると書かれていた「滝山城」へ行ってきました。

横浜線で1時間半くらいかけ八王子駅へやってまいりました。
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さらに駅の北口からバスに25分乗り滝山街道沿いの「滝山城址下」で下車します。
すでに先客がいますが、行き先は正面の小高い山(標高160m)で山全体が都立の公園となっています。
この山は桜の名所で、もう少し早く訪れていたら満開だったことでしょう。
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生い茂る竹林の中、なだらかな大手道を登って行きます。
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この辺は三の丸でしょうか。本を読んでいたので、左手あたりから城方の攻撃を受けるような殺気を感じます。
確認のため登ってみると、兵を隠しておける平らな「馬出」風の場所でありました。
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大手道の両側は人為的な空掘となっていて、この道を上がるしか攻め手はないようです。
さすが北条氏の築城術、丹念な造りであります。
ちなみにこの滝山城は北条五代の四代目北条氏直の弟である氏照の手によるものです。
(お隣の「八王子城」もこの方の造営)
豊臣秀吉の北条征伐後、氏直とともに切腹して果てました。
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二の丸を過ぎ本丸近くにだだっ広い平地があります。
多数の兵を籠城させるための大きな屋敷があったことでしょう。
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そこから上を見上げると、「中の丸」と「本丸」をつなぐ「引橋」が見えます。
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本来のルートは上の引橋を渡って行くのでしょうが、それは後で確認するとして直接「本丸」へ行く道もありました。
石垣の城ではお馴染みの「枡形虎口」が土塁で築かれています。
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本丸手前の広場には「滝山城址」の石碑がありました。
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そして本丸正面の小高いところには霞神社が祭られていました。
北陸の「七尾城」なんかもこういうシチュエーションでしたね。
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さらに霞神社の裏に周ると、この城の最も奥深いところに「本丸」がありました。
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眺望が開けるところまで行くと眼下には断崖絶壁で、その向こうには多摩川が流れています。
なーるほど!こういう縄張りなのですね。納得、よく出来ていますね。
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本丸からの帰りは、先ほど見上げた「引橋」を渡ってみましょう。
こちら側も土塁で「枡形虎口」になっています。
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「中の丸」へ続く木製の「引橋」です。
もし攻め込まれたらこれを引いて渡れなくし、先ほど進入した虎口だけを守ればいいのですね。
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こちらは「中の丸」、この城で一番落ち着いた場所ですね。
多分、城主の居館があった場所なのでしょう。
多摩川の向こうにマンション群も見えて、眺めも一番よかったです。
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帰りは大手道ではなく、尾根道をだらだらと下って行きました。
途中、兵を駐屯させておく「馬出」などもあり、戦略的な構造が随所に見えました。
これは空掘を迂回させながら枡形にして、城方が隠れて鉄砲・弓矢で攻撃できるようにしています。
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さらに下ると外人の子供が馬に乗って現れました。
近くに乗馬倶楽部があるようです。
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山の麓近くまで来ると、「少林寺」というお寺がありました。
城主の北条氏照が開いたお寺で、家は滅んでもお寺は存続しているのですね。
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入母屋造りの立派な本堂がありました。
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入山の入り口には「匂いの強い食べ物や酒は禁止」との厳しいお達しが石碑に書かれてありました。
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ほんの1時間半ほどの散策でしたが、北条氏の山城は本の記述どうり大したものでした。
今までは石垣造りの近世の城ばかりを歩いてきましたが、中世の城もなかなかの技術があり感服しました。
新しい城の見方がわかり趣味の世界が広がった思いです。ありがとう萩原さん。
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