前回「江戸の鬼」を振り返ってみて、なんとなく見えてきました。
今年「江」を通じて田渕久美子さんが書きたかったテーマというものが・・・。

要するに田渕さんは戦国版「細うで繁盛記」を描きたかったのではないでしょうか。
ご存知ない方のためにこちら⇒ 『細うで繁盛記』

大姥局(加賀まりこ)が出てきて、ハタと気付きました。
この人は「細うで繁盛記」の富士真奈美さんの役どころなんだとね。
主役の加代(新珠三千代さん)をイビル役で抜群の存在感をみせ、当たり役となりました。
そう今回の大姥局が、これと同じなんだなと思いました。

「秀吉死す」までは、この役回りは秀吉だったのですね。
岸谷五朗さんではイビリ役としては、少しキャラが合わなかったのかもしれません。
よく間違った使い方の代表として「役不足」という言い方がありますが、正に岸谷さんでは役不足だったのでしょう。

間違った言い方・・・「今度の仕事は私には役不足ではありますが、頑張らせていただきます。」
(今度の仕事は自分には軽すぎると言っているのです。本来の意味は一流の役者に二流の役を持ってくること。)

ということで今回の大河「江」において一環したテーマは、戦国の世でイジメられてもイジメられても健気に徳川の御台所として生きて行く姿だと再認識しました。
ですから前回でイビリ役が秀吉から大姥局にバトンタッチされたのです。
そしてイビリ役の最終ランナーが上野樹里さんと事務所が同じであるという富田靖子さん演じるところの春日局登場という段取りとなるのであります。
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来年の大河ドラマ「平清盛」に歌手の松田聖子さんが出演すると発表されました。白河法皇に愛された「祇園女御(ぎおんにょうご)」と、後白河天皇の歌の師匠「乙前(おとまえ)」の二役を演じ、歌や舞も披露するそうです。

もーびっくりです。80年代のアイドルですからね。
その頃にお出になるのなら旬でしょうが、47歳の元アイドルですからねー。
当時のファンを視聴者にという目論見でしょうか。

91年「太平記」の勾当内侍(宮崎ますみ)や94年「花の乱」の今参局(かたせ梨乃)あたりの
メガトン級の妖艶さがあれば、かなりインパクトがありますが・・・。
先ずは聖子ちゃんの演技力に期待してみましょう。
平安貴族の物語では女優陣が華ですから、NHKならではの豪華絢爛を期待しまっせ。

ところで「江」の視聴率が下降気味だそうです。
今からが徳川内部での「江」の闘争が始まるところなのに、秀吉が死じゃったら終わりではちと悲しい。

女系家族の物語ということで、はっ!と思い出した過去の番組があります。
今年の「浅井三姉妹」より86年にTBSで放送された「おんな風林火山」の方が面白かったのでは。

人の世の定めとは何であろうか? この物語は、戦国の世に生を受け、骨肉の争いを余儀なくされた武田家五姉妹の、その中にあって敵将との純愛を貫き通した松姫の数奇な運命を描く壮大なロマンである。
(オープニングナレーションはあの芥川隆行さん)


実はこの作品は、「江」で お市の方をやっていた鈴木保奈美さんにとって女優デビュー作だったのです。
武田信玄の五女:松姫が主役で、鈴木さんがとても初々しかった。
幼くして織田信長の嫡男:信忠の許嫁(いいなずけ)となり、武田家の滅亡とともに歴史に翻弄される姫君の苦難の物語でありました。
制作はあの「赤いシリーズ」や「スチュワーデス物語」「スクールウォーズ」の大映テレビが、初めて作った時代劇でした。
先週末いろいろと雑用が重なりまして、更新が滞りました。

さて昨日行きつけの喫茶店に行きましたところ、店の娘さんからこんな質問を受けました。
「母がテレビを観ていて、大河ドラマで信長を2度演じた人は誰か?というクイズがありました。分かりますか?」
私「もちろん!高橋幸治だよ。ついでに言うと秀吉を2度演じたのは緒形拳。家康なら津川雅彦だね。」
娘さん「さすがですね!」
私「その他にも主役ではないけど、同じ役を2度演じた人をあと3人は知っているけど。」
娘さん「同じ役を2度もやるなんて、よっぽどその役に合っているんでしょうね。」

よくぞ私の好みを知っていて大河の話題をふるなんて、この娘さん客あしらいがお上手です。

ところでその話の他の3人ですが、

勝野洋・・・「徳川家康」と「独眼竜政宗」で徳川秀忠
神山繁・・・「おんな太閤記」と「葵徳川三代」で本多正信
石田太郎・・・「春日局」と「葵・徳川三代」で大久保忠隣

いづれも大河の常連さんで出演回数の多い俳優さんですね。
あとゲスト出演で「利家とまつ」の唐沢寿明が「功名が辻」に前田利家役で出たり、
「天地人」で石田三成役の小栗旬の子役時代「秀吉」の映像が使われたりしてましたね。

それと忘れていましたが、幕末物でも一人いました。
中村富十郎・・・「勝海舟」と「獅子の時代」で西郷隆盛

ところで今夜の大河のタイトルを見ると「秀吉死す」ですか。
あまり注目していなかったのですが、もうそういう段階にきましたか。
ストーリーもこれからは終盤の徳川の時代になり、「江」の徳川内部での物語になりますね。

そういえば新しいキャストが発表になっていました。
大姥局・・・加賀まりこ
春日局・・・富田靖子
大野修理・・・武田真二

加賀さんがあの意地悪そうな雰囲気で「江」をイビルのでしょうか?
富田さんがライバルの春日局ですか、ちょっとインパクトが弱いですが健闘を祈ります。
武田さんが追加されたと聞いて、直感的に配役は大野修理だろうと思いました。
長年大河を観ていますから、これは妥当な人選だと思います。

前回の秀忠との夫婦として親しくなる経過は
「篤姫」の時の将軍:徳川家定がふらついた篤姫(宮崎あおい)を抱いて支えるシーンの焼き直しでした。
上野樹里さんは健気に頑張っているので応援したいのは山々ですが、もう少し工夫をお願いしたいところです。