2011
02.27

最後の仇討

Category: 未分類
平日の夜はほぼ毎日泳いでいますので、あまりテレビは観ません。
休日は昼間泳ぎますので、わりと夜はテレビを観ます。漫然とではなく番組を絞って。
例えば今日だと、大河ドラマ「江」と太平洋戦争に関するNHKスペシャルかな。

昨夜は観たいテレビが重なりました。「アド街ック天国」と「遺恨あり 明治十三年 最後の仇討」です。
「アド街ック天国」は水戸を特集。タイミングよく来週に「偕楽園」を訪れる予定なので、ぜひとも観たい。
また「最後の仇討」の臼井六郎という人物にも興味がある。これも観たい。
番組の内容についてはコレ⇒ 「遺恨あり 明治十三年 最後の仇討」

どちらかをビデオに撮ればと思うでしょうが、再生して観る時間が惜しい。
いろいろなことに興味を持つので、それらの勉強と水泳をやっていると寝る時間を削るしかない。
睡眠時間を削ると仕事の質が落ちるので、やっぱり余計なことはしないでおこう。
ということで、「アド街ック天国」の1位が「偕楽園」だと確認してすぐ「遺恨あり 明治十三年 最後の仇討」へチャンネルをチェンジ。
丁度、主人公の臼井六郎(藤原竜也)が山岡鉄舟(北大路欣也)と道場で討ち合いをしているところあたりからでした。

この番組の原作は吉村昭さんの作品で、福岡の秋月藩で起こった実話を元にしています。
両親を惨殺された若者が、明治維新で仇討禁止令が出された後も犯人を追いつめ、本懐を遂げるストーリーです。
主人公の臼井六郎には藤原竜也さん。押さえた演技で内面の葛藤をうまく表現していました。
雰囲気的には映画「デスノート」の夜神月に似ていたような気がしました。

後半登場してくる臼井六郎を裁く判事役の吉岡秀隆さん。
飄々としてユニークな役者さんでいい味出しているのですが、全ての役柄が似てくるのが難点です。
田村正和さんが何をやっても田村正和なように、吉岡さんが判事役をやると紫の衣に冠をかぶっているので、
NHK「大仏開眼」での吉備真備とほとんど区別がつきませんでした。

仇討自体がテーマではないので、実際に本懐を遂げるシーンは比較的早めにありました。
犯人役で維新政府の判事に栄達している人物を小澤征悦さん。こういったヒール役が結構マッチしてますね。
お父さんは、あの有名指揮者:小澤征爾さん。
余談ですが、「征爾」という名前は戦前の満州国の大物である板垣征四郎の「征」と石原莞爾の「爾」からとったそうです。

仇討後の裁判の過程や判決での温情。本来は死罪であるところを士族としての立場を尊重して終身刑となった。
また、恩赦にて出獄した後の討った相手の家族や支えてくれた人との交流など人の心の交錯を描いてました。
吉村さんの作品には死刑囚の気持ちとか刑務所の看守の心を描いた作品などがあり、
いろいろな資料を基に人物の心の葛藤を細かく描写するところが特徴だと思います。

なかなか、こういった人物描写を中心とする作品は映像にし難くて視聴率もとりにくい番組ですが、
それを意欲的に取り上げたテレビ朝日の心意気にエールを送りたいと思います。
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2011
02.19

利休にたずねよ

Category: 戦国
通勤電車で山本兼一さんの直木賞受賞作「利休にたずねよ」を読んでいます。
初めて読む作家でしたが、斬新な手法での記述に感心しています。

利休が秀吉に切腹を命じられたところから始まり、時間を遡る形で当時の様々な人物を通しての利休像を1章ごとに語られていきます。
茶道の哲人というイメージしか持っていなかったのですが、茶の世界がこんなに奥行きのある人物描写になるとは知りませんでした。
これが山本ワールドなのでしょうか。今までにない筆致ですね。

ところでこの本に触発され大河ドラマにおける「千利休」役を振り返ってみましたが、これほどの役者が揃っているとは驚きでした。
こういう時、「大河ドラマ大全」がほんに役に立ちます。
「太閤記」~島田正吾
「黄金の日日」~鶴田浩二
「おんな太閤記」~内藤武敏
「独眼竜政宗」~池部良
「秀吉」~仲代達矢
「利家とまつ」~古谷一行
「天地人」~神山繁

どうです。名優・重鎮のオンパレードでしょ!一大発見です。
今まで吉良上野介が名優の証と思ってましたが、それより出番の多い利休の方が名優の宝庫だったのですね。

今回の「江」では石坂浩二さんが千利休役です。
「太閤記」の石田三成に始まり、「天と地と」「元禄太平記」「草燃える」では主役を演じ、
ついに「元禄繚乱」では名優の証である吉良上野介でしたね。
そして今回は利休。
まさに石坂さんこそ千両役者と言うべき人ではないでしょうか。


先日購入した「大河ドラマ大全」を読んでいて、間違いに気付きました。
52ページに
「太閤記」、「黄金の日日」でねね(北政所)を演じた藤村志保

という記述がありますが、「黄金の日日」のねねは十朱幸代さんでした。
藤村さんは後半に淀君役で出ていたのを勘違いしたのでしょう。

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2011
02.12

明智光秀

Category: 戦国
大河の方は「本能寺」が終わり、明智光秀がスポットライトを浴びる回でしょうか。
三英傑(信長・秀吉・家康)が戦国の横綱クラスとすれば、信玄や謙信は大関クラス。
光秀なら伊達政宗や石田三成と並ぶ三役クラスとも言っていい人物でしょう。

思い出に残るような歴代の光秀役を挙げてみましょう。
65年「太閤記」~今は亡き佐藤慶さん、いぶし銀のような光秀でした。
73年「国盗り物語」~近藤正臣さん、若くてカッコいい光秀。ほぼ主役でしたね。
83年「徳川家康」~寺田農さん、暗い雰囲気だけでほとんど記憶になし。
89年「春日局」~五木ひろしさん、思い出したくもない。
92年「信長」~マイケル富岡さん、同上。
96年「秀吉」~村上弘明さん、久ぶりにまともな光秀で胸のつかえがとれました。
02年「利家とまつ」~萩原健一さん、個性的で案外よかった。99年「元禄繚乱」の徳川綱吉と似てましたね。
06年「功名が辻」~坂東三津五郎さん、可もなく不可もなしで普通かな。

やっぱり古い作品での光秀の方が、印象に残ってますね。
順位をつけると、①佐藤慶②近藤正臣③萩原健一の順でしょうか。
役者の力量と役にマッチしていたかどうかが、基準ではないでしょうかね。

今回の「江」の光秀役の市村正親さん、大河の出演は2回目ではないかしら。
前回は80年「獅子の時代」。没落士族の娘おもん(大原麗子さん)の弟役で、どうしようもない放蕩息子。
たまに出てきては主役の加藤剛さんや菅原文太さんを困らすワルの役でした。
その青年が今回の光秀とは時代の流れを感じます。
苦悩する光秀を演じるには、丁度いい年齢になったでしょうね。期待してまっせ。
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2011
02.06

大河ドラマ大全

Category: 未分類
大河ドラマ大全

昨日近所の本屋で見つけて、すぐに買いました。
いろいろと気になって探していた、NHK出版から出ている「大河ドラマ大全」という豪華な一冊。
全50回の作品が貴重なスチール写真とともに全て網羅されています。
お値段は1890円とやや高めですが、大河ファンとしては納得の購入であります。

ゆっくり拝読させてもらうつもりですが、巻頭は主役を演じた俳優さんたちのインタビュー。
これは目玉ですね。
先ず最初のインタビューは「おんな太閤記」の夫婦役、ねねと秀吉だった佐久間良子さんと西田敏行さん。
佐久間さんの方が8つも年上だったのですね。70をとおに越えてるのにいつまでもお美しいのは不思議です。

その後は、松嶋菜々子さん、北大路欣也さん、高橋英樹さん、三田佳子さん、中井貴一さん、渡辺謙さんと
ズラリ大物俳優の単独インタビューが続き、それぞれの出演作品が列挙してあります。
これは、今後このブログを書くにあたりとても便利。
ほとんど記憶に頼って書いているこのブログ。歳をとるに従いもうろくしてくるのは自然の摂理。
記憶から欠落していたのに、そういえばこれにも出てたんだなと。
イヤー助かります。ほんとバイブルと言っていい1冊であります。

インタビューの最後は「草燃える」の夫婦役、頼朝と政子だった石坂浩二さんと岩下志麻さん。
まさに最後を飾るにふさわしい重厚な取り合わせですね。
それにしてもお二人ともお若い!カメラマンの腕がいいのでしょうか。

過去の全ての作品について、見開きで2ページ使い当時のエピソードも含めて丹念に作られています。
もちろん僅か2ページですから、深い知識や内容は表現できません。
でもこんな時代にこんな作品があったのだという確認をするには、まさに珠玉の逸品と言えるでしょう。
ぜひ皆さんも本屋で手にとって、ご覧下さい。

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