2010
12.29

「坂の上の雲」雑感

Category: 坂の上の雲
「坂の上の雲」第2部が終わりましたね。
どうもスッキリせんのです。この3部構成というやつが。
3年間気を持たせたように小出しで放映するのが、「ふんぎり」がとても悪い。
明治という雄雄しい時代を描いているのに、男らしくない、潔くないのですよ。

どうせ金かけて作るのに、こんな評価ではNHKも不本意でしょう。
やっぱり1年間かけての大河ドラマ仕立てで行く方が、よかった気がします。
せっかく「日露開戦」したのだから、次の展開が見たいですよね。
それを1年間待たすのですか?このスピーディな世の中忘れちゃいますよ。

しょうがないから、映画の「二百三高地」とか「日本海大海戦」をDVDで観ようかしら。
そんな気になってしまいます。

あっそれから、加藤友三郎役で草刈正雄さんがチラッと出てましたね。
セリフが全然なかったですよね。こんな使い方もったいないですよ。
いくらNHKの大作品とはいえ、こんな端役(加藤友三郎がという意味ではありません。)ではまさに「役不足」。
島村速雄役の舘ひろしさんなんかも、もっとという感じでした。

とにかく「幕の内弁当」風に人材を詰め込み過ぎです。
やはり年50回くらいの45分ドラマペースで人間をじっくり描いてほしかったなあ。
「龍馬伝」と同様に再度DVDで観たいとは思わないような作品になりそうで、ファンとして気がかりです。

「忠臣蔵」関係で追記。
今朝の朝日新聞に75歳の男性が「大石役の田村正和の声が長谷川一夫に似ていた。」と投稿されていました。
実は私もそれは感じていまして、声だけではなく全体の雰囲気や所作が似ていると思ってました。
高齢かつ大河好きでないと「共有」できない話だなと、感じ入った次第です。
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2010
12.25

忠臣蔵 吉良上野介

Category: 敵役
今夜はテレビ朝日系で「忠臣蔵」をやるみたいですね。
大石内蔵助には田村正和さんを起用とのことです。
テレ朝と田村さんって、結構親密なんですね。
確か「樅の木は残った」の原田甲斐を田村さんがやったのもテレ朝でしたよね。
雰囲気のある役者さんですから、大石もうまくこなすことでしょうが、
なんか眠狂四郎も原田甲斐も大石も、ぜーーんぶ田村正和という具合になりそうな気がします。

ところで今夜の忠臣蔵の見所は、何と言っても吉良上野介に西田敏行さんを持ってきたところです。
ついに西田さんも時代劇で悪役をやる年齢になりましたか。
西田さんといえば、大河でも重鎮。秀吉も家康も吉宗もやってます。
徳川将軍だけではなく西郷さんもやってますから、大物中の大物ばかりで悪役なんかとてもとても。
でも今回は吉良上野介ですか。本人も張り切って敵役をこなしたことでしょうね。

上野介といえば、99年「元禄繚乱」の石坂浩二さんが画期的でした。
知的な上野介も結構イケましたよね。
前にも書きましたが、雰囲気がまるで「白い巨塔」の東教授でしたもんね。

だから今回の西田上野介も大いに期待してます。
主役級の役者が、こういう敵役をやると案外主役を食っちゃうかもしれません。
私の予想では、最後に上野介が斬られるシーンで「釣りバカ」の浜ちゃん風になるのではと危惧しています。

でも日本人って私を含めて「忠臣蔵」好きですよねー。
もう何回も見ているのに、また今夜も見たくなります。
悲劇の仲間たちが何年も堪えに耐えて、最後は自分たちの志を成就する。
そして桜の花のように潔く散っていく四十七士。武士道の鏡です。
この気持ちが理解できる日本人に生まれて、本当によかった。

これで何とか無事に歳を越せそうです。ありがとうテレビ朝日さん。(^o^)
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2010
12.18

伊藤博文 なべおさみ

Category: 坂の上の雲
坂の上の雲「子規逝く」は、少しインパクトが薄かったかな。
多分待ちに待った「日英同盟」ほどの期待感が無かったせいもあるのでしょう。
秋山真之と妻:季子(石原さとみさん)との出会いもなんか「かったる」かったし、
どちらかと言えば、今回の主役は菅野美穂さん演ずるところの正岡律でしたね。
兄:子規の看病に忙殺されての苛立ち、真之に対する思慕の情。
そして真之の入院先で季子との情景を目撃し、そっと「桃」を残して行った時の気持ち。
なかなか情緒的で明治の堪える女をうまく表現していましたね。

ところで伊藤博文役で加藤剛さんが出ていますが、醜男(私はそうは思いませんが)の博文に加藤さんは合わないという批判があります。
「風と雲と虹と」での平将門、「獅子の時代」での刈谷嘉顕、颯爽とした2枚目のイメージが強いので、ファンとしては博文役ではガッカリしているのかもしれません。
しかし私も加藤さんが好きですが、私の感覚では大河の顔でもある加藤さんが何の役であれ出てきてくれるだけでもなつかしい、うれしいという気持ちです。
今年鬼籍に入った佐藤慶さん、小林桂樹さん、池部良さんなんかも、そういった雰囲気を持っていますね。

歴代のドラマので中で一番伊藤博文役がハマっていたのは誰でしょうか?
それは97年のNHK水曜ドラマ「夜会の果て」での博文役:「なべおさみ」さんでしょう。
それはもう顔がそっくりでビックリしました。

そう思って、「伊藤博文 なべおさみ」で検索をかけたら、同じ印象を持っていた方がご自分のブログに書かれているのを発見し、
世の中、同じ感覚の同志があちこちにいるのだなーと思い、楽しくなりました。
こういう気持ちを「連帯感」というのでしょうかね。

この「夜会の果て」というドラマ、結構面白い内容でした。
主役は酒癖の悪い明治の元勲:黒田清隆(江守徹さん)に後妻として嫁いだ滝子(黒木瞳さん)の話でした。
この中で伊藤博文は女性とのスキャンダルを起こす役回りですから、やっぱり加藤さんより なべさんの方が適役だったと思いますね。

このドラマで特筆ものは、90年「翔ぶが如く」で三条実美役だった角野卓造さんが同じ実美役で出ていたことです。
NHKはたまにこういった大河ファン泣かせの粋な計らいをしますよねー。
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2010
12.11

坂の上の雲「日英同盟」

Category: 坂の上の雲
いよいよ「坂の上の雲」第2部が始まりましたね。
渡辺謙さんのナレーションもいいし、あの透き通ったテーマソングもいいですよね。
第1部のサラ・ブライトマンから第2部は森麻季さんに変わったようです。
テーマソング

当時の日本は今の「日米同盟」と同様に「日英同盟」を結ばないと立ち行かない状況だったのですね。
何かロシア・中国・北朝鮮・韓国をめぐる今の状況もあまり変わっていません。
当時の圧倒的海軍力を持ったイギリスがアメリカに変わっただけで、東アジアの緊張は同じなのでしょう。

前々から興味があって「満州国」に関する本を読んでいますが、この時代から「満州」は確かに日本の生命線という気がします。
明治以来あの地に幾多の日本人の血と財産が投入されたことでしょう。
それが敗戦で全てを失って、ボロボロになって逃げ帰って来たのが戦前の歴史です。
「満州」には明治以降近代の歴史的作為が凝縮されています。
これからも私の歴史研究のテーマにして行きたいと思います。

今回の伊藤博文は、時代の流れが読めずオロオロとする気弱な老人風に描かれていましたね。
それはそうでしょう。幾多の同胞の血を流して作り上げた維新政府をロシアとの戦争で瓦解させるには忍びないことです。
老齢に鞭打って、自分がそれを阻止せねば!と思うのは、維新の生き残りとして当然でしょう。
歴史的には次の世代が頑張って日露戦争に勝利するのですが、あの時点で伊藤の判断は間違ってなかったと思います。
「恐露病」と揶揄され維新の三傑などと比べると小物に評価されがちの伊藤博文ですが、
最後はハルビンで凶弾に倒れるまでの人生は決して他の英傑に劣ることはないでしょう。
幕末から維新・明治と常に日本の最前線で活躍した偉大なる凡人として私は高く評価しています。
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2010
12.03

「龍馬伝」の感想

Category: 龍馬
ついに終わりましたね。分かってはいましたが、はかない最後でした。
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」の最後もストンという感じで、突然終わりました。
文庫本で8冊くらいの長編でしたが、長々と読んできたのに「エッもう終わっちゃたの」という終わり方。
「龍馬伝」も同じくあっさりとした最後でしたね。

やはり、この「龍馬伝」は岩崎弥太郎の「龍馬」というのがテーマでした。
本当の主役は弥太郎で、龍馬は弥太郎の五感を通しての人物であり、2番手の主役という印象。
龍馬役の福山雅治さんは、精一杯うまく演じきったと思います。好演したのではないでしょうか。
弥太郎役の香川照之さん、武市半平太役の大森南朋さんの両名はさすがに芸達者らしい演技でした。
この主役級3人の次に私がぜひ押しておきたいのは、高杉晋作役の伊勢谷友介さん。
抜群の存在感でした。彼を主役にもう1本続編が行けるくらいの勢いを感じましたね。

以上の人たちはうまく描けていたのに、その他の人たちはNHKらしい豪華なキャストを投入したのに消化不良のような物足りなさを感じました。
どうしてでしょうか?
土佐の主役級を引き上げるために幕府や薩摩・長州の連中をデフォルメしすぎたのかも。
一橋慶喜って、あんなに下品かしら。
西郷や大久保は、あんなに矮小な人物でしようかね。
個人的な見解では、仮に龍馬がいなくても明治維新は来たでしょうが、
西郷や大久保、はたまた木戸や高杉がいなかったら明治維新はかなり遅れた気がします。

まあともあれ、主役は龍馬や弥太郎ですから話の展開はそれでいいとしても細部に凝り過ぎて全体の勢いを殺したような印象はありました。
いろいろ個性的な役者に個性的な配役をしたのにストーリーが活かしきれなかったということです。
だから、毎週日曜日の夜8時にチャンネルを合わす「ワクワク感」が無かったなー。
直近では「篤姫」の方がまだありました。
「葵徳川三代」はもっとありました。
「翔ぶが如く」や「太平記」はもっともっとありました。
具体的に言えば、「討ち入り」とか「本能寺の変」とかのような期待感です。
こういう「ワクワク感」が週1の大河ドラマには絶対必要なんですよね。

20年後に「龍馬伝」のDVDを観るか?と問われても、答えはNOのような気がします。
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