「龍馬伝」も最終章に入って行き、いよいよ京都:近江屋でのその時がカウントダウンですね。
龍馬暗殺の実行犯は、いろいろな人がいろいろな見解で考察しており、それはそれで謎として楽しめます。
最近ではほぼ佐々木只三郎率いる「京都見廻組」が実行犯という説が有力となっています。
「龍馬伝」もその線で最終回を迎えるという話ですが、ミソはそれを影で糸引くのは誰かということでしょう。

最終第4部での新規登場人物の中で中尾彬さんや及川光博さんという名前を見つけました。
中尾さんは昨年「天地人」の毛利輝元に続いての登板。
及川さんは久しぶりの大河出演ですね。
2002年「利家とまつ」の前田慶次郎役以来でしょうか。

及川さんと言えば、唐沢寿明さんとの共演が印象深いと思います。
「利家とまつ」の利家は唐沢さんでした。
またフジTV系の「白い巨塔」では主人公の財前教授が唐沢さんで、
財前が起こした医療事故裁判の弁護士役で及川さんが出ていました。

そこで話を戻して龍馬暗殺の黒幕ですが、新登場の大久保利通役に及川さんを起用したことに「こだわり」を感じます。
ズバリ、その黒幕は大久保その人ではないでしょうか?

また次点として、「いろは丸事件」(龍馬の海援隊いろは丸が紀州藩の大型船とぶつかって沈没した事件)
がらみで龍馬を恨む役回りの紀州藩の奉行として中尾さんを起用するのも怪しい気がします。
中尾さんの顔って、典型的な敵役ですよね。
2005年「義経」で義経の行動を逐一頼朝へ報告し、不信感を持たせた梶原景時役はまさにうってつけでした。

そういうことを考えながら、黒幕としての大穴は最初から嫌われ役として登場している土佐藩の守旧勢力。
山内容堂~後藤象二郎という「大政奉還」ラインも疑わしくなります。

「龍馬伝」最後の醍醐味は、この黒幕探しという点かもしれません。
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今夜の「龍馬伝」はお龍を連れ立っての霧島への旅行のようですね。
この翌年の11月には龍馬は暗殺されるわけですから、先を知っている者には何とも物悲しい気持ちがします。

寺田屋で襲撃を受けたのが1月で、この薩摩への旅行は3月から5月にかけてです。
二人にとってはかけがえの無い3ヶ月間だったことでしょう。
楽しそうな新婚旅行ですが、見る側にとっては痛々しい思いですね。

霧島の高千穂に登った時のことを書いた図解入りの手紙(乙女姉さん宛)が残されています。
山頂にはニニギノミコトが突き刺したという「天の逆鉾」があり、
その剣に描かれている絵がおかしくて二人で大笑いしたと、
また「馬の背越え」では、あまり危なっかしいので龍馬はお龍の手を引いてやりましたと
ほほえましい出来事が書かれています。

ところで、お龍役の真木よう子さん。
いつか必ずパーッと花が開くと思って観ていましたが、なかなか開かんようですね。
いつも不機嫌そうなのはキャラなのでしょうか。
私は監督の指示で、不遇の時を不機嫌な表情で演じていて龍馬と結婚したらグッと色っぽくなると思ってました。
だから今夜花開かんかったら、最終回まで開くことはないような気がしてきました。
果たしてどうでしょうか。

この新婚旅行が終わると、龍馬の仕事も大詰めに入ります。今からが忙しいですよ。
もう寿命は1年ちょっとしかないんですよね。
お龍さんにもいい思い出になったことでしょう。
最後のクライマックス前の幸せで平穏な時間。史実とは何ともドラマティックなんですね。
2010.09.12 主役の成長
休日の午前中はレンタルDVDで過去の大河ドラマを見たりします。
最近は89年の「武田信玄」を楽しんでいます。

この信玄役は当初松平健さんを想定していたようですが、急遽別の役を当て込んでいた中井貴一さんに主役が決まったそうです。
最初はヒョロッとして信玄としては頼りなさそうに感じていたのですが、
今日見たあたりの4回目の川中島血戦(第28回)くらいになると十分信玄としての貫禄が出てきています。

そうなんですよね。大河ドラマは1年間の長丁場ですから、主役が若手でも終わりの頃になると風格が出てきます。
65年「太閤記」の緒形拳さん
69年「天と地と」の石坂浩二さん
83年「徳川家康」の滝田栄さん
87年「独眼竜政宗」の渡辺謙さん
それに加え中井貴一さん。役がしっくり板につき、一流の役者に成長したなと感じました。
どういうわけか全員戦国武将ですね。

これ以外の主役級の俳優さんも成長はもちろんしているのですが、この名前を挙げた方々は特に顕著な気がします。
残念なのは、そういうスケールを感じさせる若手俳優が渡辺謙さんや中井貴一さんあたりからほぼ20年出ていないことでしょうか。

昨年「天地人」の妻夫木さんは、最近封切りの映画「悪人」でも好演していますが、現代劇の方がハマッているのではないでしょうか。
また今年の福山龍馬も板にはついてきた感はあるけど、成長度となると前記の方々には及びませんね。

ところで来年の「江~姫たちの戦国~」で主役の上野樹里さん。
なんと子役を起用せずに、10歳くらいから50歳過ぎまで本人が演じるそうです。
それはそれで快挙でしょうが、無理がないか心配もあります。
昔朝ドラで安田成美さんが降りて中田喜子さんにチェンジした轍を踏まないよう、なんとか無事に乗り切ってほしいものであります。

今夜の「龍馬伝」は寺田屋事件のようですが、果たしてどうなることでしょう。
見所は、お龍さんが裸のまま駆けつけるところと龍馬が高杉晋作からもらった拳銃をぶっぱなすところでしょうか。

実はこの事件が起きる4年前にもこの寺田屋では大事件がありました。
伏見の寺田屋は薩摩藩が定宿としており、ここに過激派の尊皇の志士たちが集結していました。
薩摩藩の有馬新七らを中心に、後に明治政府の重鎮となる西郷従道や大山巌らもいたのです。

そのことを重く見た島津久光が大山綱良(西南戦争時の鹿児島県令)らを寺田屋に派遣したのです。
ここら辺の描写は90年「翔ぶが如く」がとてもリアルに表現しています。

鎮撫役の大山綱良(蟹江敬三さん)らが上意を聞き入れない有馬新七らを泣きながら斬り倒します。
この時の蟹江さんの必死の形相が今でも忘れられません。
仲間を斬った返り血で顔面が真っ赤です。そのあまりの気迫に残りの薩摩藩士は大人しく投降するのです。

よかったですね。西郷従道や大山巌はここで助かったため、その後許され明治期に活躍するのです。
反面、大山綱良は歴史の波に翻弄され、結局は西南戦争の対応の責任を問われ死罪になってしまうのです。
この勇ましくもどこか滑稽で単純で損な役回りの大山綱良を蟹江さんが好演していました。
この作品を見てから蟹江さんのことがとっても好きになりましたね。

そういえば、「龍馬伝」でも岩崎弥太郎の父役で蟹江さん存在感を出していますね。
さて今宵の寺田屋では龍馬が手に重傷を負いながらも生き延びるところをどう描くのでしょうか。
いよいよ「龍馬伝」もこれから佳境です。楽しみですね。