2010
02.28

悪役列伝5:薩摩藩士

Category: 悪役
前回までの悪役は、政権を維持するためとかのそれなりの大義があることで
まだ許せる範囲でしたが、今回の悪役は個人的な恨みや私利私欲のレベルで
断じて許すことができない人物です。(あくまで物語上の話です。)
ちなみに時代は全て幕末から明治維新にかけてです。

先ずは77年「花神」の海江田信義。演じてたのは中丸忠雄さん。
大村益次郎のぞんざいな言い方も良くなかったのですが、戊辰戦争における
参謀としての立場をコケにされたことを根に持っていました。
周囲の人間には「殺してやりたい」などと言うなどしていましたが、
ついに明治2年、彼にそそのかれた暗殺者に斬られた益次郎は
その傷が元で大坂にて死んでしまいます。
そんな非道な海江田ですが、維新の功績でちゃっかり子爵になってます。
こういう勝てば官軍的な褒章は許せませんね。

次は80年「獅子の時代」の尾関平吉。演じていたのは岡本信人さん。
この作品は架空の会津藩士(菅原文太)や薩摩藩士(加藤剛)を主役として
敗者の側から見た明治維新という、今までに無い意欲作であります。
この尾関平吉という薩摩藩士も架空の人物です。
そこそこ有能なのですが、勝者側の驕りや出世欲金銭欲の強さが全面に出てきます。
この元会津藩士(菅原文太)を事ある毎に陥れ、罪をなすりつけます。
その度に加藤剛さんが助けるという展開でした。
やっぱりこいつも相当イヤなヤツでしたね。

最後は90年「翔ぶが如く」の島津久光。演じていたのは高橋英樹さん。
この時、島津斉彬を演じていたのは加山雄三さん。英明な感じがピッタリでした。
久光役の高橋さん、08年「篤姫」ではなんと斉彬役でしたね。
いろんな役が演じられる役者さんもシアワセですね。

ところでこの久光も主役の西郷をとことんイジメるイヤなヤツでした。
ホント底意地が悪いというか、西郷も口が過ぎるというか。
せっかく島流しから帰ってこれたのに、主人の久光に対して
「ジゴロ(鹿児島弁で田舎もん)だから中央へ出て行っても通用しない。」と
はっきり言い切っちゃうのです。あー見てられん。
この二人相当相性が悪いよ。大久保がいたのでなんとか収まっていました。

この薩摩悪役3人衆の共通点は、いづれも頑迷で権力欲が強いところでしょうか。
同じ倒幕側でも長州にはあまりいないタイプばかりですから、
要するに西郷さんの指摘するとおり皆さん「ジゴロ」なんでしょうね。


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2010
02.25

悪役列伝4:北条義時

Category: 悪役
今宵は昨日の太閤秀吉には及ばないまでも同じように
物語の前半と後半ではガラッと豹変した79年「草燃える」の
鎌倉幕府2代執権:北条義時をご紹介しましょう。

この「草燃える」ですが、名作と言われながらも全部の放送回が
NHKに残っておらず、DVDで再度見られないのが残念な作品です。
しかし、最近になってビデオで録画していた人が見つかり、
NHKに残っている分と合わせて、全編が復活できたそうです。
近いうちにDVDでレンタルできるようになればいいですね。

北条義時を演じていたのは今をときめくマツケンこと松平健さん。
通して見ていて、これほどの大物俳優になるとは思いませんでした。
若い時の純粋で一本気な武者ぶりが、前半の主役:源頼朝(石坂浩二)が死ぬと
ライバルである鎌倉の有力御家人を次々と陰謀で抹殺して行くのです。

そしてついには姉:北条政子(岩下志麻)と結託して、父である初代執権:北条時政
までも追放するのです。
この時政を演じていたのが、情けない殿様役が似合う金田龍之介さんです。

一応表の主役は頼朝と政子の夫婦でしたが、裏の主役はこの義時だったように
私自身は感じていましたね。
前年の「黄金の日日」の太閤秀吉の豹変ぶりが意外にウケたので、
この作品でも、その役目を義時にさせたのですが、2匹目のドジョウがいましたよ。

義時は鎌倉幕府における北条氏の勢力を確立した人物なのですが、
権力の絶頂期になぜか急死していて、死因もはっきりしていません。
今となっては、その墓も特定できずに謎めいた最後となっています。
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2010
02.25

悪役列伝3:太閤秀吉

Category: 悪役
先ずは「黄金の日日」のオープニングテーマをお聞き下さい。
ここをクリック⇒ 黄金の日日

このブログのタイトルとして、また焼肉のタレにも使われた「黄金の日日」。
覚えておいででしょうか?
この大河の直後にエバラ食品から売り出された焼肉のタレ「黄金の味」。
ロングセラーですね。いまでも我が家では使っています。

この作品の醍醐味は、65年「太閤記」の信長(高橋幸治)と秀吉(緒形拳)が
再度登場したことです。
なつかしかったですね。中学2年だった私も20代後半になっておりました。
物語の前半は「太閤記」のままの秀吉でした。
主役の助佐(市川染五郎)といろいろな場面で遭遇し、可愛がったり助けたりして、
善良な人のいい秀吉像でした。

ところが、「本能寺の変」以降天下人の道を歩み始めると権力欲むき出しに
豹変するのです。
この作品の成功は、秀吉を徹底的に悪役に仕立てた市川森一の脚本と
緒形拳の熱演によるものだと思います。

物語の終盤で、死期の近づいた秀吉が「話がある。」と言って助佐を大坂城に
呼びつけます。自分の余命が残り少なくなったのを自覚して、
今までは対立していた助佐との関係を修復するのかなと見ていると、
ある1枚の書付を渡すのです。
そこにはなんと、「国外へ追放す 大こう」と書いてあるのでした。
病人の乱れた筆で「大こう」と書いてあったのが、妙にリアル。
そして左手だけで、あっちへ行けと手を振るのが最後の対面でした。

助佐と堺という商人の町をイジメ抜き、恐怖のどん底に叩き落す「悪の権化」太閤秀吉。
大河史上最強最悪の悪役だったと断言できます。
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2010
02.23

悪役列伝2:後白河法皇

Category: 悪役
今宵は源頼朝に「日本一の大天狗」と言われた後白河法皇について。
かなり異色の天皇だったようですね。現代的に言えば遊び人。
本来が天皇になるような順番ではなかったので、
無責任に遊興にふける青春時代を送り、度胸と駆け引きを学んだのでしょう。
人の心の急所は押さえていても、見識とか信念といったものは感じませんね。

いつものように歴代の作品で演じた人は、
①72年『新・平家物語』~滝沢修
②79年『草燃える』~尾上松緑
③93年『炎立つ』~中尾彬
④05年『義経』~平幹二朗
どうです、吉良上野介や井伊直弼役クラスの立派な「悪役」でしょ。

大河を中心にみると悪役のパターンは朝廷の権力者が多いですね。
伝統や格式の力で新興の勢力(だいたいこれが主役)を手なずけたり
陥れたりします。この旧勢力の代表みたいのが後白河法皇かな。

ある時は平家を支持し、次は源氏。源氏の中でも義仲⇒義経⇒頼朝と
順次乗り換えて行きます。
義経なんか手のひらで踊らされ可愛そうです。
頼朝追討の院宣を出した後で、衣川で義経が討たれるとあわてて
頼朝に義経追討の院宣を出したりする節操のなさです。
まあ見識はないですが、政治的バランス感覚は抜群だったのでしょう。

ともあれ、このように政権に意欲を燃やすようなエネルギッシュな天皇は、
この時代以降あまり出なくなりましたが、「悪役」としての輝きは
何といっても金メダル並みでしたね。
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2010
02.22

悪役列伝1:井伊直弼

Category: 悪役
今日からは新しいシリーズで、強烈なインパクトをもった悪役の思い出などを。
最初は大河の記念すべき第1作「花の生涯」から井伊直弼を取り上げます。

いつものように歴代の演技者を
①63年「花の生涯」~尾上松緑
②90年「翔ぶが如く」~神山繁
③98年「徳川慶喜」~杉良太郎
④08年「篤姫」~中村梅雀

皆さん、貫禄がありますね。
肖像画などを見ると、やはり尾上松緑さんが一番似ているかな。
でも当時は子供だったので、あまりよく覚えていません。
なんとなく貫禄があって、怖そうで、一人で幕府を背負っていた
という印象がありました。

尊皇攘夷派の志士たちから「赤鬼」と恐れられたイメージからすると
「徳川慶喜」の杉良太郎さんなんかピッタリでしたね。
メイクも肖像画のように顔に陰影をつけて迫力満点。
見るからに押しが強くイヤな野郎という雰囲気で、演じる杉さん気持ちよかったかも。

最近では「篤姫」の中村梅雀さんは結構がんばって頑固な中年オヤジという
嫌味を出していたのですが、「桜田門外」の直前で篤姫と心を通じたりして
結局いい人になってから殺されちゃったのです。
やっぱり、井伊直弼は最後まで悪役じゃないと討幕派の立つ瀬がありません。

最近の大河はダーティヒーローを「最後はあいつもいいヤツだった。」風に
丸くまとめる方向があるので、厳しくチェックして行かんといけませんね。
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2010
02.21

樅の木は「円月殺法」

Category: レアもの
昨夜、テレビ朝日系で田村正和主演で「樅の木は残った」やってましたね。
番組の宣伝を見かけていたので、1週間前から山本周五郎の原作も読んでます。
感想を言いますと、申し訳ないが「かったるい」流れですね。
現代のスピード感ではついて行けないような展開です。

大河では70年の作品ですが、ほとんど記憶に残っていません。
重苦しい内容ですから、多分視聴率もよくなかったでしょう。
現代では2時間ドラマで終わる内容を1年間通して作り上げたのだから、
脚本家やNHKスタッフの力量がうかがわれます。

大河では原作には無い主役:原田甲斐(平幹二朗)の青春時代を前半に持ってきて、
恋愛話とかのエピソードを挿入したと聞きます。
そうでもせんと長丁場を乗り切れなかったでしょうね。

この原田甲斐という人物、よう分からんですね。
慎重とか思慮深いとかを通り越しています。
誰にも自分の本心を明かさず、最後の最後に伊達家存続のため身を挺した
忠義の人というストーリーが山本周五郎の原作です。
でも実際にこんな人物いたら、信用できんですよね。
従来の悪役説が私としては順当な気がします。

ところで昨夜の田村さん、雰囲気はあるのですが「かすれ声」がちょっとヒドイ。
演技とは思えない程セリフの勢いが無く、無口な役しかお願いできないかも。
「原田甲斐」を演じていたのですが、見てる印象はまるで「眠狂四郎」。
と思っていたら、70年の大河の方も始めは平幹二朗ではなく「市川雷蔵」を
オファーしていたのに病気でキャンセルされたんだって!

やっぱり、「原田甲斐」=「眠狂四郎」だったのね、納得。
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2010
02.20

敵役3:源平合戦

Category: 敵役
今日は敵役の最終回として、源平合戦を描いた5作品の中で
それぞれ(左から順に)義経・頼朝・平清盛の配役を比較してみましょう。

①66年『源義経』~尾上菊之助・芥川比呂志・辰巳柳太郎

②72年『新・平家物語』~志垣太郎・高橋幸治・仲代達矢

③79年『草燃える』~国広富之・石坂浩二・金子信雄

④93年『炎立つ』~野村宏伸・長塚京三・なし

⑤05年『義経』~滝沢秀明・中井貴一・渡哲也

全体的に義経は爽やか系で頼朝はクールさ清盛は懐深さという印象です。
本来の敵役というイメージからは清盛が該当するんでしょうが、
「判官びいき」という言葉からして、どうしても頼朝の方が敵役になりますね。

この5作品の中で最も印象に残っているシーンは、
『草燃える』で頼朝(石坂浩二)が衣川の義経が討たれた館を訪ね、
義経の名前が入った矢を拾い「九郎(義経のこと)、九郎ォー!」と
泣き崩れるところでした。

こういう風に何作品も見続けていると、人間的な魅力や味わい深さという観点から
清盛 > 頼朝 > 義経 という順番になってしまいます。
大衆的なヒーローである義経の軽さや奥行きのなさにあまり魅力を感じなくて、
敵役や悪役の中に人間の生き様を見出す視点は少数派なのかな。
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2010
02.19

敵役2:足利義昭

Category: 敵役
今宵は戦国物では必ずと言っていいほど出番がありながら、
いつも情けない役回りになってしまう足利義昭について。
言わずと知れた室町幕府15代最後の将軍であります。

徳川幕府の場合は98年に今をときめくモッくんが主役の
「徳川慶喜」なんてのがありましたが、
室町幕府最後の将軍は織田信長の引き立て役としてしか出てきません。
颯爽と時代を切り開く信長に対して、中世の遺物として
悪あがきする人物という描かれ方ですね。

いつもと同じように歴代の主な演技者を上げると、
①73年「国盗り物語」~伊丹十三
②78年「黄金の日日」~松橋登
③96年「秀吉」~玉置浩二
④06年「功名が辻」~三谷幸喜
などが記憶に残っていますが、その他でも名前は分からないけど
いつもズルそうな役をやる俳優さんが演じていましたね。

こうやって記録していて気付いたのですが、ここでも伊丹十三さんが登場です。
きっと敵役の代表的役者さんだったのでしょう。
この中では「秀吉」の玉置浩二さんが一番フィットしていたと私は思います。

情けない、意気地がない、ずるい、卑怯者の典型のように描かれていますが、
どうなんでしょう。沈み行く泥舟のような幕府を必死で支えようと
懸命に知恵を絞って生きていたのではと弁護できます。

信長には追い出されましたが、次の秀吉とは終生友好的な関係が続きました。
秀吉も前将軍として丁重に扱っていた(利用していた)のが歴史的事実です。
みじめな末路であったようなイメージは、ドラマの演出に過ぎません。

将軍としての肩の荷が下り、大きなストレスから開放されたことは
歴代の足利将軍の中で彼が最も長生きしたことで、証明していると思います。
将軍とは大変な役目なのですね。ご苦労様でした。
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2010
02.18

敵役1:吉良上野介

Category: 敵役
今日からは大河における敵役シリーズ。
先ず第1回は、やっぱり吉良上野介(こうずけのすけ)を取り上げます。

ちょっとここで薀蓄(うんちく)などを一発。
武士の官名で筑前守(ちくぜんのかみ)とか越前守(えちぜんのかみ)とか
上総介(かずさのすけ)とかありますよね。
通常、「介(すけ)」より「守(かみ)」の方がエライのですが、
上野介と上総介と常陸介の3つだけは守(かみ)と同格なんです。

遡ること大宝律令あたりからのきまりで、この3つの国だけは
親王(天皇の子)だけが守(かみ)になれるというルールらしい。
だから、この国の介(すけ)は他の国の守(かみ)と同じ権威があると。

吉良上野介の名前から横道にそれましたが、歴代大河で演じた人は、
①64年「赤穂浪士」~滝沢修
②75年「元禄太平記」~小沢栄太郎
③82年「峠の群像」~伊丹十三
④99年「元禄繚乱」~石坂浩二
どうです。どの方が憎々しげでしたか?

「赤穂浪士」の滝沢修さんなんて、覚えている人は少ないでしょうね。
私も中学1年でしたが、松の廊下で浅野内匠守(たくみのかみ)に斬りつけられる
シーンを鮮明に記憶しています。
あと終盤の討ち入りの日など、同じ年の東京オリンピック開会式と同じくらい
ワクワクしたもんでした。

また、石坂浩二さんの上野介は新鮮でしたね。
内匠守を知的にジワジワいじめるところなんか、憎々しいという感じよりも
犯人を追い詰める老金田一耕助という印象がありました。

ついでながら、それぞれの大石内蔵助役も列記しておきます。
①「赤穂浪士」~長谷川一夫
②「元禄太平記」~江守徹
③「峠の群像」~緒方拳
④「元禄繚乱」~中村勘九郎

おや上野介の方が芸達者がそろっているような気もしますね。
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2010
02.17

足利尊氏か高師直か

Category: 脇役
高師直
毎度お馴染みの肖像画について。
この画像も「伝:足利尊氏」ということで歴史の教科書に載っていました。
しかし最近の研究では家紋からして尊氏ではなく、家臣の「高師直」という説が有力です。
画像をよく見ると、荒々しい騎馬武者で源氏の御曹司である尊氏にしては
いささか気品がないように感じるので、私も師直説に軍配を上げてみたい。

昨日も書きましたが高氏は代々足利家の執事職で「太平記」では飄々とした
柄本明さんが好演していました。
言うべきことは誰が相手であろうとキチンと言い、武断派であり合理主義の
かたまりのような人物として描かれていました。

尊氏(真田広之)の正室:登子(沢口靖子)のセリフに
「師直殿も不思議なお方じゃ。いつおうても初対面のような気がする。」と
なんとなく心の通い合う付き合いができない雰囲気を感じてたようです。

「太平記」の終盤で、尊氏の弟:直義(高嶋政伸)と師直の反目で
幕府内の争いが起きます。
それはついに尊氏と直義との兄弟の争いに発展します。
戦いは直義側の勝利となり、負けた尊氏は師直の出家を条件に和議を結ぶのです。

出家し坊主頭になった師直と尊氏の一行は意気消沈して京へ向かう途中、
直義側の恨みを抱く連中に斬りつけられた師直は、非業の最期を遂げてしまいます。
結局「太平記」とは鎌倉幕府を倒した功労者たちが内紛で次々と死んで行く
物語なのですね。
何でこんなんで「太平記」というタイトルなのか疑問です。

特に可愛そうなのが師直。
「仮名手本忠臣蔵」ではスケベで塩谷判官の妻女を横取りしようとする
悪党にされています。
南朝側で死んだ楠木正成や新田義貞に比べても、後世の扱われ方があんまりだと
思いませんか。
この場を借りて「高師直」の名誉回復を強く訴えておきたいものですね。
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2010
02.15

名参謀とは

Category: 脇役
今宵は名参謀と言われた人たちをご紹介しましょう。

先ずは65年「太閤記」の竹中半兵衛(福田善之)と黒田官兵衛(田村高廣)。
半兵衛役の福田さんは、元々は役者じゃなく脚本家と聞いていますが、
繊細なインテリ風の雰囲気で、病弱な半兵衛にピッタリでした。

田村さんの官兵衛はいかにも豪胆で意地っ張り風が侍らしくステキでした。
独自の意見を常に持っているようで、頼りになるというイメージ。
最大の活躍場面は本能寺後の毛利との和睦、秀吉を励ましながらの
「中国大返し」の場面だったでしょう。

81年「おんな太閤記」と2000年「葵徳川三代」で家康の腹心である
本多正信役を2度も演じたのが、神山繁さん。
この方、声も大きく押し出しも強いのでわりと悪役が多いですが、
大河で2度も同じ役をやるとは、よっぽどイメージが合っていたのでしょうね。

名参謀として主役に寄り添うように尽くしていたのが、
87年「独眼竜政宗」の片倉小十郎(西郷輝彦)ですね。
少年の時から傳役(もりやく)として政宗に従います。
疱瘡で政宗が片目を病んだ時、放っていては腐ってしまうので
小十郎が短刀で目玉をえぐり出すのです。
それ以来、死ぬまで政宗のことだけを思いながらの人生でした。
時には身を賭して意見を言い、政宗の暴走を諌めます。
政宗も怒りながらも小十郎の意見に最後は考え直すのです。
大河史上最高の主従関係でしたね。

あとは91年「太平記」の高帥直(柄本明)ですかね。
足利家代々の執事として尊氏に従います。
幕府成立後は、ややもすると傲慢さと好色さが出てきて内乱の火種を作りますが、
基本的には武家の棟梁である尊氏を尊敬していました。
色と欲に弱い人間的な参謀として、わりと嫌いではありませんでした。
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2010
02.14

「八代将軍吉宗」と西田敏行

Category: レアもの
「独眼竜政宗」と「八代将軍吉宗」と「葵徳川三代」の共通点は何か?
答えは、脚本がいづれもジェームス三木さん。
結構好きなんですよね。三木さんのドラマ。
テンポがよくて。ストーリーが明るくてコミカルなんです。

出てくる役者さんもよく重複しています。
津川雅彦は「独眼竜」でも「葵」でも家康役。「八代」では5代将軍綱吉でしたが、
主役の吉宗(西田敏行)を「お前のような子が欲しい。」と可愛がっていました。
すると、「葵」では家康(津川)と2代将軍秀忠(西田)という組み合わせ。

また、「八代」で言語障害のある9代将軍家重役を好演した中村梅雀を
「葵」では物語の進行役:水戸光圀に抜擢しました。
こういった重厚な中にもユーモアを感じさせる役者が三木さんは好みなんでしょうか。

ところで今日の話題、西田敏行さん。
緒形拳、石坂浩二と並ぶ大河の顔と言っていい人です。
ところが、1本立ちの主役はこの「八代将軍吉宗」だけなのです。
その前の「おんな太閤記」「翔ぶが如く」や後の「葵徳川三代」ではダブル主役でした。
ダブル主役とは、もう1人相手役がいて、その人も主役級のケースです。
「草燃える」の源頼朝と北条政子の関係のような。

詳しく説明すると以下のような関係。
「おんな太閤記」ねね:佐久間良子 秀吉:西田
「翔ぶが如く」大久保:鹿賀丈史  西郷:西田
「葵徳川三代」家康:津川雅彦   秀忠:西田

本題の「八代将軍吉宗」でも家臣の加納久通(小林稔侍)にかなり依存してましたね。
小林稔侍さん、最終回まで出ずっぱりでした。

一番印象に残っている場面は、吉宗少年時代の子役から大人になるシーン。
疱瘡(天然痘)を患った吉宗が顔を包帯でぐるぐる巻きしていて、
病気が治って、その包帯をとった顔がアップになると。
なんと、その顔が少年の顔から西田敏行の顔に変わってました。
こういうのは、ジェームス三木というよりNHKスタッフのアイデアでしょうかね。
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2010
02.13

日本三大○○

Category: 未分類
日本三景とか三大○○とか一般的に有名なものを3つ上げる
ことがよく行われていますよね。
私がこのブログの中で表現したものでも、

(日本三大カルチャーショック)
①仏教伝来
②鉄砲伝来
③黒船来航

(日本三大奇襲戦)
①義経の一の谷ひよどり越え
②元就の厳島合戦
③信長の桶狭間の戦い

そして昨日「花の乱」のことを書いていて思い出したのが、

(日本三大悪女)
①北条政子
②阿野廉子
③日野富子

いづれも悪女と言っては可愛そうですが、女の身で気丈にも国政に
口を出したことでとやかく言われたということです。
個人的にはそれぞれがチャーミングな女性たちと思ってます。
ちなみに演じた女優さんは、
「草燃える」北条政子 ⇒ 岩下志麻
「太平記」 阿野廉子 ⇒ 原田三枝子
「花の乱」 日野富子 ⇒ 三田佳子

あともう1つ女性関係で付け足したいのが、全員大河の主役

(戦国三賢夫人)
①「おんな太閤記」秀吉室 ねね
②「利家とまつ」 利家室 まつ
③「功名が辻」  一豊室 千代

こちらもある程度は口を出していたとは思うのですが、程度問題。
どうです。上と下とどちら側と一緒にいたいですか?
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2010
02.12

「花の乱」の評価

Category: レアもの
1994年の「花の乱」は昨日も書きましたが、歴代大河ワーストの視聴率です。
作品をつぶさに検証すると、そんなに悪くなかったのではと思います。
それでは何がよくなかったのか?
要するにストーリーが分かりにくいのです。

物語は室町幕府8代将軍の御台所:日野富子を主人公に応仁の大乱前後の
政権争いを描いているのですが、日野富子にしても8代将軍足利義政にしても、
はたまた東軍大将の細川勝元にしても西軍大将の山名宗全にしても
人物的には一角の人物で、それなりの立場があるのです。

一方的に悪い人がいないものだから、大乱のけじめがつかないで
いつまでもぐずぐずと内乱が続いている状態。つまり面白くない。
やはり視聴者は大河の主役がスカッと活躍してくれるのを期待しているので、
重々しいドロドロ劇はウケなかったのだと思います。

主役の三田佳子さん、それほど好みのタイプではありませんが
見続けていたら、年上ですが可愛らしいと感じるようになりました。
好演だったと思います。
後年、私生活において息子の薬物使用で焦燥しきった場面を見たことがありますが、
この時の役柄もおなじように息子(9代将軍義尚)に苦労させられていましたね。

なんとなく中国の清朝末期に女手一つで帝国を支え続けた西大后のイメージと
ダブっていたような気がします。

そうだ、いたいた悪役が1人。
日野家の安泰ばかりを画策し、朝廷と将軍家の間で暗躍する富子の兄:日野勝光。
多分これが草刈正雄さんの代表作ではないでしょうか。
将軍家へは正室を送り続け、自身は左大臣まで登りつめるのですが、
策士策に溺れるの例えあり。
最後は自分の謀略につかう毒薬で、逆に富子に毒殺されるのです。

とにかく他にも興味深い人物が登場して、私自身は結構面白かったけど
やっぱりストーリーは何が何だか分からず、ストレスの残る作品でしたね。
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2010
02.11

龍馬脇役説

Category: 龍馬
「龍馬伝」を6話まで見た感想。
作品としてはかなりいい線行っていると思います。
特に映像がいいですね。
龍馬伝とは関係ないですが、今日の朝日新聞でも取り上げていた
プログレッシブ撮影という方式らしいですよ。(よく分かってないけど)

脇役は十分充実しているのですが、福山龍馬がどうも目立たない。
これ福山君の個性かなーと考えたりもしたんですが、
やっぱり坂本龍馬という人物が大河ドラマの主役として少し足りない
のじゃないかと考えました。

振り返ると昨年の「天地人」直江兼続や「風林火山」山本勘助や「功名が辻」山内一豊
と2000年代に入って随分小物が続いてますよね。
これらを見てると1年間通して主役を張るのが、ちとシンドイ感じ。

そう考えると、福山龍馬は龍馬に合った身の丈で演じているのではないでしょうか。
幕末のヒーローは入れ替わり立ち代りで登場してきます。
だから一人だけで1年というのは長すぎるのかも。

そういえば、大河の幕末物を思い起こせば、
①三姉妹
②花神
③獅子の時代
④翔ぶが如く
⑤新選組!
といづれも複数の人物が主役となっていました。

歴代視聴率の最低は1994年の「花の乱」。
それまではずーーっと、1968年の「竜馬がゆく」だったのです。
福山龍馬にあまり依存せず、幕末という時代を主役にすれば
今回の大河は成功するのではと、密かに願っている次第です。
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2010
02.10

オープニングテーマ

Category: 未分類
今日は私のお気に入りオープニングテーマを紹介します。
ぜひお聞き下さい。⇒タイトル名をクリックすれば音楽と映像が流れます。

「赤穂浪士」
中学1年の時、眠くなりながら見ていた記憶が。
印象に残っているのは、蜘蛛の陣十郎:宇野重吉かな。

「武田信玄」
春のようにのどかな中盤から勇ましいリズムへの転調がいい。
タイトルバックの甲斐の山並みが美しかった。
見せ場はやはり武田の騎馬隊。

「太平記」
おどろおどろしい烏天狗の面から始まりますが、中盤の騎馬武者の
勇壮なところがいい。真ん中にいるのが尊氏:真田広之です。
後半の大きな滝のほとばしるところでは必ず後醍醐天皇:片岡孝夫と
表示されていたのを鮮明に覚えています。

「葵徳川三代」
画像だけならこれが一番。全体で四季を表しています。
これも川の流れから滝のシーンに移行して、大きなしだれ桜が出てきます。
ここで必ず徳川家康:津川雅彦と表示するのがお決まり。
そうそうこの桜、奈良の「又兵衛桜」と言って有名なやつです。
最後が日光東照宮で、竜の眼から光線が出たり北極星を中心に星が回ったり
とにかく凝ってます。
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2010
02.09

足利直義(ただよし)

Category: 太平記
足利直義
この方をご存知でしょうか?
歴史の教科書などでは「伝:源頼朝」と習った記憶があります。
最近の研究では足利尊氏の弟:直義という説もあります。
いづれにしても、源氏の嫡流で冷静な事務屋さんというイメージです。
足利直義とはこんな感じの人だったのでしょう。

演じていたのは高嶋兄弟の弟:高嶋政伸さん。
政伸さん弟キャラが身についていて、1996年の「秀吉」でも
秀吉の弟:秀長を演じてました。この時の秀吉は竹中直人です。

動乱の時代の兄弟とは哀れなもので、遠くは頼朝と義経、織田信長や伊達政宗も
弟を自らの手で始末する運命になっています。
この尊氏と直義の兄弟も悲劇の終盤を迎えます。
鎌倉幕府討伐から建武の新政、足利幕府成立までは一致協力するのですが、
幕府成立後は南北朝の対立や幕府内の高師直などの武断派と直義ら事務方との対立
もあって、次第に兄弟仲が悪くなっていきます。

この足利幕府というところもヒドイところで、幕府成立の時は北朝を支持していたのが、
内部分裂が生じると南朝の北畠親房なんかがちょっかいを出すものだから、
南朝に寝返ったりする人が出てきたりで、もう何が何だか分からない混乱状態です。
南朝でも北朝でも都合のいい時だけ利用し、利用した後は寝返るという節操のなさ。
ミソもクソも一緒のようなモラルのなさが、足利幕府の重大欠陥と私は見ています。

ともかく最終回までこの兄弟の争いは続き、ついに戦いに負けた直義は鎌倉に幽閉され
尊氏の指示で毒殺されます。
直義の悲痛な叫び「兄はいいよな。好きで弟などに生まれてきたのではない!」

この悲劇をもってしても動乱の世は治まらず、尊氏も死を迎えます。
盟友の佐々木道誉と妻:登子に見守られ、静かに息を引き取ります。
ひと時も休むことのない戦乱に明け暮れた人生でした。
南北朝の動乱が治まるのは、孫の足利義満の時代まで待たなければならないのでした。
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2010
02.08

佐々木道誉(どうよ)

Category: 太平記
昨日の答えから
佐々木道誉は近江源氏の出で足利尊氏の生涯の盟友です。
道誉は出家してからの名前ですが、この人も「高氏」という名前でした。
この名も北条高時からもらったのでしょうが、高時の御側衆をしていました。
ハデで押し出しのいいタイプで、現代なら優秀な営業マンといった雰囲気です。

結構頭もよさそうで状況判断が早く、すばやく鎌倉幕府方から寝返りました。
尊氏の味方になってからは功績をあげ、終生の片腕になりました。
この人は当時としては長命の78歳まで生きたそうです。

バサラ大名と呼ばれ素行に問題があり、公家に狼藉を働いて流罪になったりもしました。
反面、教養もあり連歌や猿楽の保護にも努めたといいますから
いろんなことにマメな人だったんでしょうね。
南北朝の時代では、最も魅力を感じる人物です。

演じていたのは陣内孝則。尊氏の静に対して動。
セリフのテンションが高く好演だったと思います。
1997年の「毛利元就」でも同じようなキャラの陶晴賢を演じましたが、
この時は、主役の元就に厳島合戦で討たれてしまいましたね。

この「厳島合戦」は、義経の「一の谷」、信長の「桶狭間」に並ぶ
私が日本合戦史上の三大奇襲戦と名づけている1つであります。
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2010
02.06

太平記の夫婦

Category: 太平記
引き続き「太平記」のお話です。
足利尊氏(真田広之)の父母役がなんと緒方拳と藤村志保でした。
これは遡ること26年前の1965年「太閤記」の秀吉とねねであります。
また、尊氏の正室:登子役には沢口靖子。
彼女は1987年「独眼竜政宗」で政宗の娘:五郎八姫(いろはひめ)役であり、
その夫:松平忠輝(家康7男)役が真田広之。
ということで親子2世代がかつての夫婦役で、最初から息も合っていたことでしょう。

前半の見所は、北条高時役の片岡鶴太郎の怪演でありましょう。
白塗りのメイクでバカなのか利口なのかよくわからないハイテンションのノリ。
闘犬にうつつをぬかし、源氏の嫡流である足利氏を目の敵にします。

先日書いた「風と雲と虹と」の興世王(米倉斉加年)に匹敵する気持ち悪さ抜群です。
しかし、興世王といい北条高時といい、敗れ去った後は案外往生際がいいのです。
新田義貞に鎌倉を攻められ、もはやこれまでと一族を集め自決する時は
敵役ながらアッパレと涙が出てきました。あー鎌倉武士はほんに潔かった。

ところで尊氏の「尊」は倒幕のご褒美に後醍醐天皇のお名前「尊治」から一字頂いたもの。
幕府が倒れる前は高氏と名乗っていました。
するとこの「高」は誰から頂いたものでしょうか?
そう、北条高時の「高」をもらったのであります。

それではこの時代、もう1人有名人で同じく「高氏」という名の人がいました。
その人の話は明日以降にいたしましょう。
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2010
02.06

太平記のふるさと

Category: 太平記
1991年の足利尊氏(真田広之)が主役の「太平記」は思い出深い作品でした。
「独眼竜」が戦国(桃山)時代の派手で明るい作品の代表とすると、
こちらは重厚でしっとりとした様式美のような作品でした。

中でも侘び茶のような風情をかもし出したのが、番組が終わった後に
流される「太平記のふるさと」というデザート。
物語のゆかりの地を数分間で紹介するコーナーなのですが、
山根基世アナウンサーのナレーションがなんとも心地よかった。
この部分はDVDにも入ってなくて、もう2度と見られないのかと思うと
残念な気持ちです。

「草燃える」
「太平記」
「徳川家康」
この3作品の共通項は何でしょうか?
そう、いづれも幕府を開いた将軍を扱ったものですね。

この3作品を見ていると、頼朝や家康は思慮深く冷静なのですが、
尊氏は人がいいと言うか、優柔不断で方向性がブレがちなのです。
このブレが南北朝の騒乱を生み、足利幕府の基盤の弱さを
露呈していると思います。
足利尊氏さえしっかりしておれば、この騒乱も早めに収拾し
堅固な幕府経営ができたのではと思ったりします。

やはり組織のトップは、八方美人的な人のよさより情に流されない
怜悧さが大事だと、3幕府の創始者が教えてくれているようです。
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2010
02.04

蟹江敬三

Category: レアもの
昨日の「炎立つ」続きから、
後三年の役の最中、清原氏の身内で主役の清衡(村上弘明)側についた
吉彦秀武(きみこ の ひでたけ)という人がいました。
この役をやっていたのが、蟹江敬三さん。

この俳優さん、好きなんですよね。
エキセントリックで感情をストレートに表現する武士にピッタリなんです。
今の「龍馬伝」でも岩崎弥太郎のお父さん役ですが、
「葵徳川三代」の福島正則。
「翔ぶが如く」の大山綱良。
などコワモテで行動が分かり易い(つまり単純)キャラで印象深い。

話がそれましたが、この吉彦秀武が身内ながらその後敵になる清原真衡(萩原流行)
にコケにされて、持ってきた砂金をぶちまけるとこ。
清衡に協力して、日本で始めての兵糧攻めを源義家(佐藤浩市)に進言するなど
意外と活躍するのです。

こうやって藤原清衡が奥州を安定させ、平泉に藤原4代の基礎を築いて
中盤が終わります。
そして秀衡や泰衡、源義経が出てくる終盤が始まります。
要するに西暦1000年くらいから200年にわたる奥州での攻防を藤原氏と源氏の
関係でつづっているのです。これこそ正真正銘の大河ドラマですね。

あっと驚く配役は、なんと藤原の4代目泰衡を再度渡辺謙が演じたのです。
こういう意外性の演出をNHKさんもやってくれました。
苦労して義経をせっかく葬ったのに頼朝に攻められ、滅び行く奥州藤原氏。
その中で主役の泰衡は、雪の中を行方知れずになってTHE ENDなのです。
やっぱ「ノコギリ轢き」よりこっちの方が痛くなくていいですよね。
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2010
02.04

炎立つ(ほむらたつ)

Category: レアもの
比較的新しい1993年の作品であります。
奥州藤原氏をテーマに渡辺謙が「独眼竜」以来6年ぶりに主役を張りました。
さすが目ヂカラがある迫力の演技でしたね。
前九年の役とか後三年の役とか出てきて、かなりレアな時代のお話です。
この作品は変則的に7月から始まり翌年3月までの放送だったのです。

昨日コメントした「風と雲と虹と」と微妙に関連があって、
平将門を討った藤原秀郷の子孫といわれている藤原経清(渡辺謙)が
前九年の役で源氏と始めは協力し、その後対立して討たれるまでが前半。

最後の殺されるところが残酷でした。この場面が一番強烈でした。
源頼義(前に取り上げた佐藤慶)が裏切った経清に激怒し、
ノコギリ轢きで処刑するのです。
わざと歯こぼれした斬れない刀で首をジワジワと斬るのですよ。
これは痛そう。とてもかわいそうで見てられませんでした。
その痛みに藤原経清(渡辺謙)は涙を流しながら死んで行くのです。

昨年、この場面を平泉の藤原館のロウ人形で見ましたよ!
訪れてみて下さい。土産物屋のネエちゃんがかわいかった。
藤原ゆめやかた

次はやや時間が経過して藤原経清の息子:藤原清衡(村上弘明)が主役に。
本来は嫡男だから殺されるはずだったのに、多分お母さん(古手川祐子)が
チャーミングだったからでしょう。敵将の清原氏に母子ともども世話になります。
名前も清原清衡なんてつけられて、「清」ばっかりですね。
まあそれから、清原氏の内乱や源氏の八幡太郎義家なんかが出てきて
後三年の役が始まるのです。

ところで、なんとかの「乱」とか「変」とか「役」とかあるけど、何なんでしょうかね。
いちおう「通称しばせん」なんて名乗っているから答えますが、
どうやら「役」は夷敵をやっつける戦いの時に使うようです。
元寇の「弘安の役」や秀吉の「慶長の役」なんかもそうですね。
だから当時(1100年頃)は奥州あたりにいるのは全部夷敵だったのかも。
(あくまでも京都にいる朝廷の見方ですので、東北地方の皆さん悪しからず。)

今日は眠くなったので、この辺で失礼します。
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2010
02.03

風と雲と虹と

Category: レアもの
先日の「龍馬伝」どうでしたか?
あの回の主役は何といっても「黒船」だったでしょうね。
CGでしょうが、大きな外輪を動かし弩迫力でした。
龍馬と桂小五郎の目の前を飛沫を上げて通り過ぎて行きました。

私が以前から言っている日本三大カルチャーショック
①仏教伝来
②鉄砲伝来
そして③黒船来航
この3つが外国から渡来して、日本人の度肝を抜いたモノです。

おっと今日は昭和51年の「風と雲と虹と」の話でしたね。
主演の加藤剛さん、文句なしのいい男です。
先日「坂の上の雲」で伊藤博文やってましたね。
往年の姿を知っている者としては、やや寂しい思いでした。

でも昭和51年では、爽やかで清潔感のある雰囲気は抜群でした。
無骨な平将門役としてはどうかなーという気もしますが、
ハンサムだから全て許されてしまいそうな感じです。

薄幸な公家の娘:貴子姫役の吉永小百合さんよかったですね。
将門が心を寄せるのですが、ライバルの平貞盛(山口崇)にとられちゃうのです。
そしてやっとめぐり会う直前に敵の兵士たちに乱暴され命を落とすのです。
悲しくはかない姫の人生。それを失った将門の怒りが承平・天慶の乱へと発展します。

この作品でいい味出していたのは米倉斉加年さんが演じる興世王。
乱を裏で操り、騒ぎを大きくする狂言回しのような役回りでした。
後に同じこの白塗りのメイクで1996年「秀吉」の今川義元を演じたのは適役でした。

この作品の前までは、関東は源氏が主流と思っていたのですが、
元々は桓武平氏の一族が根を張っていたのですね。
この乱の発端もこの平氏の中の内部抗争が引き金になったようで
その後の大乱(応仁の乱など)と原因は一緒ですね。

ちなみに、この作品が最も古い(900年代)時代を扱った大河であります。
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2010
02.02

その他大河の魅力

Category: ランキング
大河ドラマを1年通してみると、いろいろ勉強になるものです。
だから、戦国や幕末以外の時代を取り上げた作品は貴重なのです。
1年間その時代のことをいろいろと調べることができるんですよ。
12作品あるといいましたが、時代順に並べると

①風と雲と虹と
②炎立つ
③北条時宗
④太平記
⑤花の乱
⑥琉球の風
⑦武蔵
⑧樅の木は残った
⑨八代将軍吉宗
⑩春の波涛
⑪山河燃ゆ
⑫いのち

①と②は平安時代
③と④は鎌倉から南北朝
⑤は室町時代
⑦⑧⑨は戦国末期から江戸中期
そして⑩⑪⑫は明治以降の近代と昭和です。

まあ、大河としては現代劇は評判悪かったですが、
もう1度DVDで見直してみたいなと思ってます。
でもNHKさんは、この辺の作品は発売しそうもなく不満です。

明日からレア作品についての感想などを。
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