大河の日日

「大河ドラマ」の感想・思い出と「城めぐり」や「街道歩き」の紀行文

Archive [2010年02月 ] 記事一覧

悪役列伝5:薩摩藩士

前回までの悪役は、政権を維持するためとかのそれなりの大義があることでまだ許せる範囲でしたが、今回の悪役は個人的な恨みや私利私欲のレベルで断じて許すことができない人物です。(あくまで物語上の話です。)ちなみに時代は全て幕末から明治維新にかけてです。先ずは77年「花神」の海江田信義。演じてたのは中丸忠雄さん。大村益次郎のぞんざいな言い方も良くなかったのですが、戊辰戦争における参謀としての立場をコケにさ...

悪役列伝4:北条義時

今宵は昨日の太閤秀吉には及ばないまでも同じように物語の前半と後半ではガラッと豹変した79年「草燃える」の鎌倉幕府2代執権:北条義時をご紹介しましょう。この「草燃える」ですが、名作と言われながらも全部の放送回がNHKに残っておらず、DVDで再度見られないのが残念な作品です。しかし、最近になってビデオで録画していた人が見つかり、NHKに残っている分と合わせて、全編が復活できたそうです。近いうちにDVD...

悪役列伝3:太閤秀吉

先ずは「黄金の日日」のオープニングテーマをお聞き下さい。ここをクリック⇒ 黄金の日日このブログのタイトルとして、また焼肉のタレにも使われた「黄金の日日」。覚えておいででしょうか?この大河の直後にエバラ食品から売り出された焼肉のタレ「黄金の味」。ロングセラーですね。いまでも我が家では使っています。この作品の醍醐味は、65年「太閤記」の信長(高橋幸治)と秀吉(緒形拳)が再度登場したことです。なつかしか...

悪役列伝2:後白河法皇

今宵は源頼朝に「日本一の大天狗」と言われた後白河法皇について。かなり異色の天皇だったようですね。現代的に言えば遊び人。本来が天皇になるような順番ではなかったので、無責任に遊興にふける青春時代を送り、度胸と駆け引きを学んだのでしょう。人の心の急所は押さえていても、見識とか信念といったものは感じませんね。いつものように歴代の作品で演じた人は、①72年『新・平家物語』~滝沢修②79年『草燃える』~尾上松緑...

悪役列伝1:井伊直弼

今日からは新しいシリーズで、強烈なインパクトをもった悪役の思い出などを。最初は大河の記念すべき第1作「花の生涯」から井伊直弼を取り上げます。いつものように歴代の演技者を①63年「花の生涯」~尾上松緑②90年「翔ぶが如く」~神山繁③98年「徳川慶喜」~杉良太郎④08年「篤姫」~中村梅雀皆さん、貫禄がありますね。肖像画などを見ると、やはり尾上松緑さんが一番似ているかな。でも当時は子供だったので、あまりよく...

樅の木は「円月殺法」

昨夜、テレビ朝日系で田村正和主演で「樅の木は残った」やってましたね。番組の宣伝を見かけていたので、1週間前から山本周五郎の原作も読んでます。感想を言いますと、申し訳ないが「かったるい」流れですね。現代のスピード感ではついて行けないような展開です。大河では70年の作品ですが、ほとんど記憶に残っていません。重苦しい内容ですから、多分視聴率もよくなかったでしょう。現代では2時間ドラマで終わる内容を1年間...

敵役3:源平合戦

今日は敵役の最終回として、源平合戦を描いた5作品の中でそれぞれ(左から順に)義経・頼朝・平清盛の配役を比較してみましょう。①66年『源義経』~尾上菊之助・芥川比呂志・辰巳柳太郎②72年『新・平家物語』~志垣太郎・高橋幸治・仲代達矢③79年『草燃える』~国広富之・石坂浩二・金子信雄④93年『炎立つ』~野村宏伸・長塚京三・なし⑤05年『義経』~滝沢秀明・中井貴一・渡哲也全体的に義経は爽やか系で頼朝はクール...

敵役2:足利義昭

今宵は戦国物では必ずと言っていいほど出番がありながら、いつも情けない役回りになってしまう足利義昭について。言わずと知れた室町幕府15代最後の将軍であります。徳川幕府の場合は98年に今をときめくモッくんが主役の「徳川慶喜」なんてのがありましたが、室町幕府最後の将軍は織田信長の引き立て役としてしか出てきません。颯爽と時代を切り開く信長に対して、中世の遺物として悪あがきする人物という描かれ方ですね。いつ...

敵役1:吉良上野介

今日からは大河における敵役シリーズ。先ず第1回は、やっぱり吉良上野介(こうずけのすけ)を取り上げます。ちょっとここで薀蓄(うんちく)などを一発。武士の官名で筑前守(ちくぜんのかみ)とか越前守(えちぜんのかみ)とか上総介(かずさのすけ)とかありますよね。通常、「介(すけ)」より「守(かみ)」の方がエライのですが、上野介と上総介と常陸介の3つだけは守(かみ)と同格なんです。遡ること大宝律令あたりからの...

足利尊氏か高師直か

毎度お馴染みの肖像画について。この画像も「伝:足利尊氏」ということで歴史の教科書に載っていました。しかし最近の研究では家紋からして尊氏ではなく、家臣の「高師直」という説が有力です。画像をよく見ると、荒々しい騎馬武者で源氏の御曹司である尊氏にしてはいささか気品がないように感じるので、私も師直説に軍配を上げてみたい。昨日も書きましたが高氏は代々足利家の執事職で「太平記」では飄々とした柄本明さんが好演し...

名参謀とは

今宵は名参謀と言われた人たちをご紹介しましょう。先ずは65年「太閤記」の竹中半兵衛(福田善之)と黒田官兵衛(田村高廣)。半兵衛役の福田さんは、元々は役者じゃなく脚本家と聞いていますが、繊細なインテリ風の雰囲気で、病弱な半兵衛にピッタリでした。田村さんの官兵衛はいかにも豪胆で意地っ張り風が侍らしくステキでした。独自の意見を常に持っているようで、頼りになるというイメージ。最大の活躍場面は本能寺後の毛利...

「八代将軍吉宗」と西田敏行

「独眼竜政宗」と「八代将軍吉宗」と「葵徳川三代」の共通点は何か?答えは、脚本がいづれもジェームス三木さん。結構好きなんですよね。三木さんのドラマ。テンポがよくて。ストーリーが明るくてコミカルなんです。出てくる役者さんもよく重複しています。津川雅彦は「独眼竜」でも「葵」でも家康役。「八代」では5代将軍綱吉でしたが、主役の吉宗(西田敏行)を「お前のような子が欲しい。」と可愛がっていました。すると、「葵...

日本三大○○

日本三景とか三大○○とか一般的に有名なものを3つ上げることがよく行われていますよね。私がこのブログの中で表現したものでも、(日本三大カルチャーショック)①仏教伝来②鉄砲伝来③黒船来航(日本三大奇襲戦)①義経の一の谷ひよどり越え②元就の厳島合戦③信長の桶狭間の戦いそして昨日「花の乱」のことを書いていて思い出したのが、(日本三大悪女)①北条政子②阿野廉子③日野富子いづれも悪女と言っては可愛そうですが、女の身で気...

「花の乱」の評価

1994年の「花の乱」は昨日も書きましたが、歴代大河ワーストの視聴率です。作品をつぶさに検証すると、そんなに悪くなかったのではと思います。それでは何がよくなかったのか?要するにストーリーが分かりにくいのです。物語は室町幕府8代将軍の御台所:日野富子を主人公に応仁の大乱前後の政権争いを描いているのですが、日野富子にしても8代将軍足利義政にしても、はたまた東軍大将の細川勝元にしても西軍大将の山名宗全に...

龍馬脇役説

「龍馬伝」を6話まで見た感想。作品としてはかなりいい線行っていると思います。特に映像がいいですね。龍馬伝とは関係ないですが、今日の朝日新聞でも取り上げていたプログレッシブ撮影という方式らしいですよ。(よく分かってないけど)脇役は十分充実しているのですが、福山龍馬がどうも目立たない。これ福山君の個性かなーと考えたりもしたんですが、やっぱり坂本龍馬という人物が大河ドラマの主役として少し足りないのじゃな...

オープニングテーマ

今日は私のお気に入りオープニングテーマを紹介します。ぜひお聞き下さい。⇒タイトル名をクリックすれば音楽と映像が流れます。「赤穂浪士」中学1年の時、眠くなりながら見ていた記憶が。印象に残っているのは、蜘蛛の陣十郎:宇野重吉かな。「武田信玄」春のようにのどかな中盤から勇ましいリズムへの転調がいい。タイトルバックの甲斐の山並みが美しかった。見せ場はやはり武田の騎馬隊。「太平記」おどろおどろしい烏天狗の面...

足利直義(ただよし)

この方をご存知でしょうか?歴史の教科書などでは「伝:源頼朝」と習った記憶があります。最近の研究では足利尊氏の弟:直義という説もあります。いづれにしても、源氏の嫡流で冷静な事務屋さんというイメージです。足利直義とはこんな感じの人だったのでしょう。演じていたのは高嶋兄弟の弟:高嶋政伸さん。政伸さん弟キャラが身についていて、1996年の「秀吉」でも秀吉の弟:秀長を演じてました。この時の秀吉は竹中直人です...

佐々木道誉(どうよ)

昨日の答えから佐々木道誉は近江源氏の出で足利尊氏の生涯の盟友です。道誉は出家してからの名前ですが、この人も「高氏」という名前でした。この名も北条高時からもらったのでしょうが、高時の御側衆をしていました。ハデで押し出しのいいタイプで、現代なら優秀な営業マンといった雰囲気です。結構頭もよさそうで状況判断が早く、すばやく鎌倉幕府方から寝返りました。尊氏の味方になってからは功績をあげ、終生の片腕になりまし...

太平記の夫婦

引き続き「太平記」のお話です。足利尊氏(真田広之)の父母役がなんと緒方拳と藤村志保でした。これは遡ること26年前の1965年「太閤記」の秀吉とねねであります。また、尊氏の正室:登子役には沢口靖子。彼女は1987年「独眼竜政宗」で政宗の娘:五郎八姫(いろはひめ)役であり、その夫:松平忠輝(家康7男)役が真田広之。ということで親子2世代がかつての夫婦役で、最初から息も合っていたことでしょう。前半の見所...

太平記のふるさと

1991年の足利尊氏(真田広之)が主役の「太平記」は思い出深い作品でした。「独眼竜」が戦国(桃山)時代の派手で明るい作品の代表とすると、こちらは重厚でしっとりとした様式美のような作品でした。中でも侘び茶のような風情をかもし出したのが、番組が終わった後に流される「太平記のふるさと」というデザート。物語のゆかりの地を数分間で紹介するコーナーなのですが、山根基世アナウンサーのナレーションがなんとも心地よ...

蟹江敬三

昨日の「炎立つ」続きから、後三年の役の最中、清原氏の身内で主役の清衡(村上弘明)側についた吉彦秀武(きみこ の ひでたけ)という人がいました。この役をやっていたのが、蟹江敬三さん。この俳優さん、好きなんですよね。エキセントリックで感情をストレートに表現する武士にピッタリなんです。今の「龍馬伝」でも岩崎弥太郎のお父さん役ですが、「葵徳川三代」の福島正則。「翔ぶが如く」の大山綱良。などコワモテで行動が分...

炎立つ(ほむらたつ)

比較的新しい1993年の作品であります。奥州藤原氏をテーマに渡辺謙が「独眼竜」以来6年ぶりに主役を張りました。さすが目ヂカラがある迫力の演技でしたね。前九年の役とか後三年の役とか出てきて、かなりレアな時代のお話です。この作品は変則的に7月から始まり翌年3月までの放送だったのです。昨日コメントした「風と雲と虹と」と微妙に関連があって、平将門を討った藤原秀郷の子孫といわれている藤原経清(渡辺謙)が前九...

風と雲と虹と

先日の「龍馬伝」どうでしたか?あの回の主役は何といっても「黒船」だったでしょうね。CGでしょうが、大きな外輪を動かし弩迫力でした。龍馬と桂小五郎の目の前を飛沫を上げて通り過ぎて行きました。私が以前から言っている日本三大カルチャーショック①仏教伝来②鉄砲伝来そして③黒船来航この3つが外国から渡来して、日本人の度肝を抜いたモノです。おっと今日は昭和51年の「風と雲と虹と」の話でしたね。主演の加藤剛さん、...

その他大河の魅力

大河ドラマを1年通してみると、いろいろ勉強になるものです。だから、戦国や幕末以外の時代を取り上げた作品は貴重なのです。1年間その時代のことをいろいろと調べることができるんですよ。12作品あるといいましたが、時代順に並べると①風と雲と虹と②炎立つ③北条時宗④太平記⑤花の乱⑥琉球の風⑦武蔵⑧樅の木は残った⑨八代将軍吉宗⑩春の波涛⑪山河燃ゆ⑫いのち①と②は平安時代③と④は鎌倉から南北朝⑤は室町時代⑦⑧⑨は戦国末期から江戸中...

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プロフィール

柴 銑次郎(通称しばせん)

Author:柴 銑次郎(通称しばせん)
大河ドラマ大好き。
小学生の時に第1作「花の生涯」を見てから、すでに半世紀。
日本のドラマ作りの執念が、作品1つ1つに凝縮されています。
リアルタイムに見続けた感動を後世に伝えるのが私の使命と信じています。

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