2013.08.01 清須会議
三谷幸喜さんの新作映画「清須会議」のサイトを観ていて、ハタと気付きました。

三谷さんがどうして大泉洋さんを秀吉役に抜擢したか?
秀吉⇒ハゲねずみ(信長がつけた秀吉のあだ名)⇒ねずみ男⇒大泉洋

きっと三谷さんの思考回路には映画「ゲゲゲの鬼太郎」があったのでは。
実写版「鬼太郎」で大泉さんはネズミ男でしたもんね。

映画が先か本が先か迷っているところです。
スポンサーサイト
最近、火坂雅志さんの「墨染の鎧」という本を読みました。
上下2冊で文庫本の方です。
主人公は戦国末期に毛利家の外交僧として活躍し、僧侶でありながら秀吉に気に入られ戦国大名となり、
最後は関ヶ原の合戦に毛利輝元を西軍の大将に担ぎ出し石田三成らと敗軍の将となった安国寺恵瓊の物語です。

いかにも怪しげで謎の多い人物ですが、火坂さんがやっと小説の主人公にしてくれました。
火坂さんは直江兼続や黒田如水とか参謀・軍師的な人を描くのが得意ですね。
内容は小説を読んでもらうとして、以前より安国寺恵瓊が天正元年(1573年)に書いた以下の手紙のことが気になっていました。
(天正元年は信長が浅井を滅ぼして、秀吉が長浜城主になった頃です。)

「信長之代、五年、三年は持たるべく候。明年辺は公家などに成さるべく候かと見及び申候。左候て後、高ころびに、あおのけに転ばれ候ずると見え申候。藤吉郎さりとてはの者にて候」
織田信長の転落と羽柴秀吉の躍進を予想し、それが的中したことで恵瓊の時代を見る目が正しかったと言われています。

ところで「さりとてはの者」とは本当にその人物を評価していたのでしょうか?
意味を調べてみると、
さり‐とて【▽然りとて】そうだからといって。そうかといって。「悪くはない。―感心するほどの出来映えでもない」
という意味であります。

僭越ながら私の解釈としては、
「信長の時代はそう長くは続かんでしょうが、家臣の秀吉はまあまあいいやつだから付き合っておけば毛利家に損になることはないよ」
という織田家を軽んずるコメントのような気がします。

そうですね大河での安国寺恵瓊は
65年「太閤記」の桑山正一さん
78年「黄金の日日」の神山繁さん
2000年「葵徳川三代」の財津一朗さん
を覚えています。
神山さんは押し出しがよく、財津さんはお調子者という感じでした。
中でも一番うさんくさかったのが「太閤記」の桑山さんですが、そんな話をしても相槌を打ってくださる人はおらんかもね。


旅に出ますので、ブログの更新が滞ります。悪しからず!
大河ドラマにおいて、「誰が秀吉を演じるか」がキーポイントである。というのが常々私の持論です。
大河ドラマらしい大河ドラマは、入れ替わり立ち代わり主役・脇役が交錯する戦国絵巻。
その中で、最も重要な役回りをするのが時代の寵児:秀吉なのです。

さて、今回の「江」の秀吉:岸谷五朗さんはいかがなものでしょうか?
「江」を引き立たせる道化役となり、あまり高い評価は得てないのではないでしょうか。
過去の大河におけるナンバーワン秀吉は、今は亡き緒形拳さんとするには異存はないでしょう。
そこで名優、芸達者たちがキラ星の如く演じた数々の秀吉の中で「もう1度観てみたい」ベスト3を論じてみましょう。

先ずは第3位は、81年「おんな太閤記」の西田敏行さん。
えーーっ、こんな太めな秀吉!と、大変違和感がありましたね。
でも観続けるうちに、さすが芸達者:西田さん。妙にホンワカとした秀吉像を作り出しました。
事実とは違い姉さん女房的な「ねね」役の佐久間良子さんとしっとりフィットして来ました。
西田さんは「八代将軍吉宗」の主役然とした作品よりも、この作品や「翔ぶが如く」のように
ダブル主役の作品の方が生き生きとしてくる俳優さんなのですね。

次に第2位は、96年「秀吉」の竹中直人さん。
風貌はこの人が一番秀吉らしい人なのではないかな。
やっぱり秀吉役は西田さんもそうですが、竹中さんのようにコメディアン風の人がいいのでしょう。
天性の明るさをかもしだすには、出てきただけで笑いたくなるようなキャラが必要です。
最近そういったオーラのある役者さんをとんと見かけませんね。
「秀吉」自体も再度観てみたい作品なので、完全版のDVD発売が待たれます。

あっそういえば、この両作品とも弟:秀長役もよかったですね。
「おんな太閤記」は中村雅俊さん。「秀吉」では高嶋政伸さん。
どちらも茫洋としていて誠実な補佐役という役どころがマッチしていました。
こういう稀有な人材を失うと政権が傾いて行くという暗示がありました。

さて、「もう1度観てみたい秀吉」の第1位は、そう87年「独眼竜政宗」の勝新さんです。
あの迫力、タマランですね。天下人にはこういう重々しさがほしいものです。
勝新の秀吉なんて、いくら何でもミスキャストだろうと最初は思ってました。
でも小田原で政宗との初対面のシーンを見て、参りましたね。
ビシッ!と杖で首筋を打たれたのは、政宗の渡辺謙さんだけではなく視聴者も打たれた気持ちになったのではないでしょうか。
夕日をバックに床几に座っている秀吉のオーラにビビリながら平伏する政宗。
放送回は24年前の6月頃だったと思いますが、今でも鮮明にこのシーンを覚えてます。

こういったドキドキの大河名シーンを再びつづって行こうと思います。
それにしても映画で観たかったなー。勝新の「影武者」!

2011.01.08 二人の軍師
正月2日にテレビ東京系で「二人の軍師」という竹中半兵衛、黒田官兵衛を扱った作品をやってましたね。
言わずと知れた豊臣秀吉の二大懐刀、半兵衛と官兵衛が主役のテレ東お得意の正月時代劇であります。
夕方から午後11時頃までやっている7時間の大作ですから、とても付き合ってはいられませんでした。
でもビデオで録画しておいたので、チビリチビリ見ながら楽しんでいます。
今やっと半分くらい来たところです。

ちなみに当ブログ左のプロフィールにある画像は、この官兵衛さんと生き写しです。
戦国通の方々には、先刻ご承知のことと存じます。

ところで、この「二人の軍師」の秀吉役がまたもや西田敏行さんだったのです。
西田さんと言えば、81年「おんな太閤記」の秀吉役がありましたね。
年末の忠臣蔵の吉良上野介といい、西田さん無くしては大型時代劇は出来ないという雰囲気になってきました。

ここで過去の大河での秀吉と竹中半兵衛、黒田官兵衛を振り返ってみましょう。(秀吉が主役のものだけ)

              秀吉     半兵衛   官兵衛
65年「太閤記」     緒形拳   福田善之  田村高広
96年「秀吉」      竹中直人  古谷一行  伊武雅刀
今回の「二人の軍師」 西田敏行  山本耕史  高橋克典

さすがに今回は「二人の軍師」が主役だけあって、大河の渋さよりも若くて勢いのある配役だったと思います。
二人の軍師が織り成す戦国屈指の頭脳戦略と男同士の熱い友情。
静の半兵衛、動の官兵衛という対比で、とてもいい出来上がりの作品だったと思います。
特に半兵衛役の山本耕史さんは本人の実力もさることながら、途中で惜しくも亡くなるという言わば儲け役。
一際目立ってましたね。

そういえば、今回の配役で面白かったのは過去の大河で秀吉の弟:小一郎秀長を演じていた「おんな太閤記」中村雅俊さんや「秀吉」高嶋政伸さんが脇役に回っていたことですね。
中村雅俊さんは秀吉から水攻めにされる備中高松城主:清水宗治。
高嶋政伸さんは黒田官兵衛を温かく見守る家臣(実は異父兄)でしたね。

それと今回の小一郎秀長役に中本賢さんを持ってくるとはビックリしました。
この俳優さんは「釣りバカ日誌」では浜ちゃん(西田敏行)の隣に住んでいる 釣り船太田屋ではないですか!
西田秀吉の弟に「釣りバカ」コンビをキャスティングするとはテレ東さんもやることはやりますねえー。


訃報:
人間国宝の中村富十郎さんが亡くなりました。
この方は74年「勝海舟」と80年「獅子の時代」で2回西郷隆盛を演じておられました。
私は過去の隆盛役では、この役者さんが西郷の重々しさに一番マッチしていたと思っています。
ご冥福をお祈りします。

2010.10.10 秀吉の手紙
先日のNHK「歴史ヒストリア」で秀吉の手紙について考察していました。
その中で秀吉の相手を口説くテクニックとして3つのことを上げていました。

①自筆の手紙であることをにじませ、誠意を相手に伝える。
②自分の正当性を声を大にして強調する。
③時には、はったりやウソも方便として使う。

司馬遼太郎さんも秀吉と龍馬の手紙には人間性が出ていて、
歴史上の人物の中でこの二人が際立って面白い手紙を残しているとの評価でした。
そういえば、龍馬の手紙も図解入りで当時の常識からは外れているがとても愉快です。

こういうヒューマン系の対処法は科学技術と違い、現代にも十分に通用するテクニックではないでしょうか。
最近DVDで観ている「武田信玄」の中にも人事の達人らしい信玄語録が出てきています。
妙に納得しているのが、この言葉。
「人を用いるに、人を使うべからず。その業(わざ)を使うべし。」

つまり、人物の良し悪しや好き嫌いで使うな。その能力や才能を使え。
ということでありましょう。さすが武田信玄!


さて、本日から左側のリンクのところに「もののふ紀行」というブログにリンクを貼らせてもらいました。
私と同時期にブログを開始された「Å☆六文銭」さんという方のブログなのですが、
戦国時代や幕末を中心に歴史への造詣がとても深く、感服してみています。
写真や地図を載せて、読者に分かり易く書かれているスタイルは見事なものです。
お勧めです。ぜひ、ご参照下さい!