大河の華としての最終回は、後藤久美子さんこと「ゴクミ」について。
この人こそまさに「国民的美少女」という名称にふさわしい方です。
僅か2作品の出演でしたが、今でも衝撃的な印象を残しています。

87年「独眼竜政宗」における少女時代の愛姫(めごひめ)、可愛いかったなあ。
憂いを秘めた美しい横顔、中学生くらいでこれが出せる少女はなかなかいません。
「この初々しさを永遠に残しておきたい。」とせつに思いましたが、
すぐに成人して桜田淳子さんに愛姫役をバトンタッチしたのが、とても残念でした。

うって変わって91年「太平記」においては若き武将:北畠顕家でした。
弓の名手である神秘的な青年になんと17歳になった「ゴクミ」を抜擢。
NHKの大胆な起用に「その手があったか!」と感服したものでした。
南朝方の伝説的な名将として、幾度も主役の尊氏を追い詰めましたが
最後には神通力を失い20歳の若さで敗死する悲劇の武将役でした。

この「太平記」には同じ歳の宮沢りえさんも尊氏の恋人役で出演しており、
くしくも旬の美少女二人が共演という大きな話題性がありました。
宮沢りえさんも尊氏の子を産んだ後、身を引いて命を落とす薄幸な役でした。
そしてその子が足利直冬となり、将来にわたって尊氏を苦しめることになるのです。
まさに因果応報。親の因果が子に報い。どろどろ状態で最終回へと向かいます。

さて、このシリーズの最後に訂正しておきたいことを発見。
女優さんの最多出演は藤村志保さん、松原智恵子さん、松坂慶子さんの7回と
思っていましたが、8回も出演されている人を見つけました。
その方は
♪窓をあけましょう~♪、そう「光子の窓」の草笛光子さん。
と言っても、我々以上の年代しか「光子の窓」というテレビ番組を知らんかもね。
ともかく長い芸暦の方で、昨年の「天地人」にも出ていて通算8回目だったようです。

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今日は元祖お姫様女優の沢口靖子さんについて。
これほど生まれながらの「お姫様」という雰囲気のある方はいないでしょうね。
いつまでもお嬢様だと思っていたのですが、今年で45歳になるそうです。
月日の経つのをつくづくと感じてしまいます。
最近ではお姫様というより「科捜研の女」というクールな雰囲気かな。

87年「独眼竜政宗」五郎八姫(伊達政宗の長女)
91年「太平記」赤橋登子(足利尊氏の正室)
96年「秀吉」おね(秀吉の正室)
04年「新選組!」みつ(沖田総司の姉)

4回しか出ていないのですが、私の印象はそれ以上のものがあります。
沢口さんは大河では真田広之さんとの共演が多いのです。
どちらもサラッとしているイメージから、爽やかカップルなんでしょうね。
「独眼竜政宗」では松平忠輝(家康7男)と妻
「太平記」では尊氏と妻
「秀吉」では夫婦ではないですが、真田さんが石田三成でした。

ここで少しばかり薀蓄を。
「太平記」で沢口さんが演じた赤橋登子の赤橋家について。
鎌倉幕府の執権職にある北条氏の分家ですが、家格は高く
登子の兄さんが幕府最後の16代執権に就いてました。
鎌倉の鶴岡八幡宮に行かれたことがある方は、お気づきかもしれません。
入口の真ん中に通行禁止にしてある朱塗りの太鼓橋があったはずです。
この近くに屋敷があったことから「赤橋」と名乗ったそうです。

「太平記」の悲劇性は、この義理の兄:赤橋守時をも滅ばした尊氏の苦悩が
その後の夫婦仲の問題になって行くのです。

ところで話を元に戻して沢口さんのことですが、
お姫様役の時は非常に輝いていたのに30代以降パッとしません。
「タンスにゴン」などでコミカルな面は発掘されたのですが、
女性としての成熟度でイマイチの感ありです。
少々お堅い印象を受けるのは、恋愛経験が少ないからでしょうかね。
今宵は大河7作品出演の3人目、松坂慶子さんの登場です。

73年「国盗り物語」濃姫
75年「元禄太平記」瑤泉院
79年「草燃える」茜と小夜菊の二役
85年「春の波濤」主役の川上貞奴
97年「毛利元就」杉の方(父親:弘元の側室)
05年「義経」平時子
08年「篤姫」幾島

どうです。なかなか重い(体重ではありません)役が多いでしょう。
「春の波濤」なんかは主役ですよ。夫役の川上音二郎は中村雅俊さんでしたね。
この主演した作品前後で役柄が変わったように感じます。

「春の波濤」の前は娘役というか、チャーミングな女性という感じでした。
後はと言うと、お美しいのは変わらないのですが、ぐぐっーと貫禄がついて・・・。
「元就」を教育したり、清盛亡き後の平家一門を叱咤したり、
はたまた「篤姫」の教育係だったりしています。

まー端的に言えば、(お色気+厳しいおば様)という雰囲気の役柄。
お美しいので、主役へつらく当たっても嫌味にならないキャラとしての起用と見ました。

私の印象で強く残っているのが、大河ではなく01年の正月歴史ドラマで
本木雅弘主演の「聖徳太子」というのをやってました。
ここで推古天皇役に松坂さんをもってきたのです。
ほー、この役にこの女優さんかと感心したものでした。

この作品ではもう1つ重要な役:蘇我馬子に緒形拳さんを起用しました。
さすが緒形さん、モッくん松坂さんをしのぐ存在感を出していました。
でも大河ツウは知ってます。
この演技「毛利元就」の時の尼子経久とおんなじやねと。
松原智恵子さん、今の「龍馬伝」にも出演されていて息が長いですよね。
いつまでも清楚で美しい方です。この方も大河は7回の出演になります。

73年「国盗り物語」お市
75年「元禄太平記」町子(柳沢吉保の側室)
81年「おんな太閤記」京極殿(秀吉の側室)
89年「春日局」お初(淀殿の妹)
95年「八代将軍吉宗」鷹司信子(5代将軍:綱吉の正室)
02年「利家とまつ」前田家家臣の妻
10年「龍馬伝」坂本伊與(龍馬の義理の母)

この方もやはり、お市の方や浅井三姉妹をやってますね。
夏目雅子さんもそうでしたが、この辺の役をするのが正統派美人の系譜です。
私の記憶では「おんな太閤記」の京極龍子がよかったです。
秀吉の側室の一人でしたが、美しさは際立っていました。
この時の淀殿は池上季実子さんでした。

ところで秀吉の側室にはどんな方がいたか。
淀殿・・・言わずと知れた浅井三姉妹の長女:茶々
松の丸殿・・・美人の誉れ高い、近江の京極高次の姉:龍子。
加賀殿・・・前田利家の三女:まあ
三の丸殿・・・織田信長の六女

有名なのはこれくらいで、その他10人くらいいたそうです。
でも一番美人だったのが、この京極殿だったという噂です。
大体どの戦国作品でも美人女優の定番という感じですね。

本能寺の変の後で、京極氏は明智方についたので本来は秀吉に
攻め滅ぼされる運命だったのをこの龍子が秀吉の側室となることで、
弟:高次は助命されました。
京極氏が関ヶ原で東軍につき、明治まで大名として存続できたのは
この龍子が秀吉に気に入られたからでもあります。
多分美しいだけではなく、機転も利いた女性だったと推察しますね。
今日からは私の思い入れの強い女優さんのお話などを。
第1回は藤村志保さん。あこがれのお姉さんという印象ですかね。

最初にお目にかかったのは65年「太閤記」の「ねね」役です。
この秀吉の正室の名前ですが、この作品や「おんな太閤記」では
「ねね」と呼ばれてました。
後年の96年「秀吉」では「おね」になっていました。
どちらが本当なんでしょうかね。
漢字では「寧子」と書いてありますが、読みはどっちか分からないらしいです。

それはともかく藤村志保さん、芯のしっかりした和風美人ですね。
「ねね」以外でも結構大河の常連さんなのですよ。
67年「三姉妹」おるい (次女)
69年「天と地と」藤紫
78年「黄金の日日」淀君
91年「太平記」足利清子(足利尊氏の母)
95年「八代将軍吉宗」照子 (吉宗の父: 徳川光貞の正室)
07年「風林火山」寿桂尼(今川義元の母)

おやおや「黄金の日日」では「太閤記」の秀吉(緒形拳)と再び共演して今度は淀君。
そして「太平記」でも夫婦役で足利尊氏の両親でしたね。
大河で3回も夫婦役を演じたのは、この方たちくらいでしょう。

それと大河に出ている女優さんの中で、出演7回は最多ではないでしょうか。
実はもう2人7回出演の方がいらっしゃるのですが、いづれも私好み。
きっとNHKも分かってくれているのかしら・・・。
その方々については次回以降にご紹介しましょう。